拡大
中国で市中免税店が増えている。
市内免税店は、マチナカで購入し、出入国審査場で商品を受け取る制度で、出国する旅行者に時間的余裕と価格メリットをもたらす。直近では深センや天津で新規店舗の開業が予定されている。
市内免税店とは、市内店舗で購入手続きを済ませ、出国当日に空港または国際クルーズ港の出発側隔離エリア内に設けられた受け取りカウンターで商品を受け取る制度で、空港免税店と異なり、出発前に市内でじっくり品定めできる利点がある。
従来の外匯商品免税店は入国後180日以内の中国籍などを対象に市内店舗で即時受取が可能だった。2024年の政策で市内免税店へ一元化され、出国60日以内の旅客が市内で購入し出国審査場で受け取る方式に移行した。
市内免税店を利用できるのは、購入日から60日以内に出国する旅客に限られる。出国手段は航空輸送または国際クルーズに限定され、陸路による出国は対象外になる。利用者の国籍に制限はなく、外国人旅行者、在留外国人だけでなく、出国予定の中国人(60日以内に出国予定の航空券または国際クルーズ船のチケットを所持しているなど)などに利用資格がある。
必要書類として、有効な旅券や通行証、台胞証などの出入国(出入境)証明のほか、国際線航空券や国際クルーズ乗船券など出国(出境)を示す予約記録が必要になる。
制度上、購入できる数量や金額に統一的な上限は設けられておらず、自用・合理的な数量の範囲内であれば購入できる。ただし、転売防止や在庫管理のために店舗が品目別・金額別の内部上限を設けたり、同一品目の大量購入を制限したりする場合がある。
取り扱い商品のカテゴリーは化粧品・香水、衣料や靴、かばん、時計、宝飾、酒類、たばこ、食品、工芸品、小型家電・電子製品など多岐にわたるが、都市や店舗によって品ぞろえは異なる。
深センでは福田区の複合商業施設UpperHills(深業上城)に中国免税、深セン免税、深業グループによる共同運営で市内免税店が8月下旬に開業する予定だ。
また、天津でも11月末に初号店が東南角商業圏の仁恒伊勢丹1階にオープンする。「Shopping Museum 買物博物館」をテーマとし、店舗面積は1105.5平方メートル。旅行電子機器、香水、化粧品など9大消費財を取り扱う。
Record Korea
2025/7/7
人民網日本語版
2025/7/29
人民網日本語版
2025/7/25
Record China
2025/7/6
Record China
2025/6/2
Record Korea
2025/5/28