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WTTチャンピオンズ横浜女子シングルスの早田ひな対張本美和の試合で物議を醸したメディカルタイムアウトについて、中国のSNSで「真相」を伝える投稿があった。写真はWTT微博公式アカウントより。
卓球のWTTチャンピオンズ横浜女子シングルスの早田ひな対張本美和の試合で物議を醸したメディカルタイムアウト(MTO)について、中国のSNSで「真相」を伝える投稿があった。
中国のSNS・微博(ウェイボー)で約40万のフォロワーを持つスポーツブロガーは13日、「物議を醸した早田ひな対張本美和の『メディカルタイムアウト』の真相」と題する文章を投稿した。同文章は日本のメディアの報道を参考に、以下のように概要を説明した。
「最終ゲーム序盤、張本が4-2とリードしていた時に早田が左手首の違和感を訴え、メディカルタイムアウトを申請。治療のため約5分間中断された。この中断後、早田は4-4に追いつき、最終的に11-7で逆転勝利を収めた」
「試合後のインタビューで張本は涙ながらに、このメディカルタイムアウトに疑問を呈した。早田の治療を行ったのは大会側のドクターではなく、彼女のフィジカルトレーナーである岡雄介氏だったからだ。岡氏は近年早田のベンチコーチも務めており、今大会の1回戦でもベンチに座っていた。つまり、コーチが選手の治療を行った形になる」
「張本の見方としては、岡氏がこの時に戦術的な助言をしたのではないかという疑念が完全には拭えず、仮に助言がなかったとしても、信頼する人物と接触できること自体が精神的な後押しになるはずというもの。張本はこの間、コートサイドで一人試合再開を待つしかなく、不公平だと感じた。(日本の)SNS上でも大会側が岡氏に治療をさせたことを批判する声が上がった」
「しかしこれは予期せぬ不公平だった。本来、早田が治療を受けている間、張本はウォームアップをしたり、自分のベンチコーチから助言を受けたりできるため、むしろ有利になるはずだった。ところが今回は、張本のベンチにコーチがいなかった。これはルールではないが、卓球界には同国対決の場合、双方のベンチにコーチを置かないという慣例があり、張本側はこれに従った(早田側のベンチにもコーチはいなかった)」
「大会側のドクターがいるのになぜ早田のコーチが治療したのかという批判もあるが、メディカルタイムアウト時に誰が治療するかについては規則はなく、審判長の裁量で決まる。普段からその選手を診ている人物が会場におり、かつ選手自身がその人物による治療を希望した場合、審判長がそれを許可するのは合理的。早田がメディカルタイムアウトを取ったタイミングが戦術的要素があったという声もあるが、ルールで認められた権利を行使すること自体は問題なく、張本本人もこの点については異論はないと述べている」
中国では当初、張本の抗議の意図が正確に伝わっておらず、「メディカルタイムアウトを取ったこと自体を批判した」と単純化して受け止めるユーザーも多かった。そのため、兄の張本智和が妹を支持する発言をした後、男子シングルスの決勝で自身もメディカルタイムアウトを取った際には「早田を批判していたのに、自分が早田と同じことをするとは」「ダブルスタンダード」「汚いやつだ」など批判を超えて中傷のような声も多数飛び交った。
今回の「真相」の説明について、中国のネットユーザーからは「そういうことだったのか」「これを読む限り早田は何も悪くない」「モラルとしては疑問かもしれないけど、違反ではないからな」「この評価は割と中立。確かに慣例の細かい部分を見直す必要がある」「WTTは今後、同国対決でもベンチにコーチを置けるようにする?」「いずれにしても、張本美和には何一つ落ち度はない」といった声が上がっているが、なおも問題の本質を理解せず、張本智和に批判の矛先を向けるユーザーも散見された。(翻訳・編集/北田)
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