電子科技大学が「電子ゴキブリ」軟体マイクロロボットを開発―中国メディア

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電子科技大学は12日、同大学の研究チームが機動性と耐久性に優れた新型の「電子ゴキブリ」軟体マイクロロボットを開発したと発表した。

電子科技大学は12日、同大学の研究チームが機動性と耐久性に優れた新型の「電子ゴキブリ」軟体マイクロロボットを開発したと発表した。このロボットは将来的に応用分野が非常に広く、物陰や狭小空間における災害救助、配管検査、偵察・監視などの作業において大きな活躍が期待されている。中国新聞網が伝えた。

このロボットは、サイズが小さく、重さは約1g、長さは約2cmしかない。走行速度も速く、直線歩行では毎秒9.6cmに達し、1秒でその場で280度の方向転換が可能。また非常に俊敏で、高所から落下してひっくり返ってもすぐに再び歩行できる。さらに、自重の900倍に相当する圧力にも耐えられ、体重60kgの人が踏んでも無傷で元に戻ることができる。

外見は四角いテーブルのようで、「天板」にあたる緑色の四角いパーツは柔軟な圧電材料で作られたアクチュエーターで、これが「ゴキブリ」の「人工筋肉」に相当し、行動軌跡を制御している。この「人工筋肉」と平行に配置された下部フレームには、バッテリー、制御回路、センサーなどの部品が分布し、直径が髪の毛の4分の1しかない細いワイヤーで「人工筋肉」と接続されている。操作者はスマートフォンのBluetoothを通じて回路基板に信号を送り、遠隔でロボットに動作命令を出すことができる。

この「電子ゴキブリ」が同種のマイクロロボットと異なる最大の優位性は、単一のアクチュエーターの周波数を調整するだけで、脚先の動作軌跡の形状、方向、傾斜角度を柔軟に制御できる点にある。このほか、この「電子ゴキブリ」は陸上と水中の両方に適応できる「両生」ロボットでもある。水中に入ると4本の脚が「オール」に変わり、水の抵抗で動きは遅くなるが、周波数を変えることで水面を制御しながら滑走することが可能だ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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