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12日、環球時報は、ドイツのスポーツ用品大手アディダスが新作シューズでメキシコの伝統的なサンダルのデザインを盗用したとの批判を受けて謝罪したと報じた。
2025年8月12日、環球時報は、ドイツのスポーツ用品大手アディダスが新作シューズでメキシコの伝統的なサンダルのデザインを盗用したとの批判を受けて謝罪したと報じた。
記事は、米国の複数メディアの報道として、アディダスが先日発売したシューズ「オアハカ・スリップオン」がメキシコ原住民のサンダル「ワラチ」に酷似しているとしてメキシコ国内で物議を醸していると紹介。「オアハカ・スリップオン」は織った革ひもに厚いゴム底を採用したデザインになっており、革ひもの部分が「ハラシ」に似ていると指摘されているとした。
そして、メキシコのシェインバウム大統領も今月8日に「オアハカ・スリップオン」の写真を示した上で「原住民コミュニティーの想像力を盗み取った」と不快感を示し、オアハカ州がすでにアディダスに対して原住民コミュニティーへの賠償を要求して交渉を行っていることを明らかにしたと伝えた。
記事は、この騒動についてアディダスが声明を出し、「オアハカ・スリップオン」のデザインがオアハカ州のサンダルから着想を得たものであると認めたうえで謝罪するとともに、「メキシコの先住民コミュニティーの文化的背景と手工芸の遺産の重要性を認識し、尊重する」姿勢を示したと紹介。靴をデザインしたチャバリア氏も8日に「靴のデザインがワハカ文化の要素を無許可で流用し、地元の先住民コミュニティーと深い協力関係を築かなかったことについて、深く謝罪する」とコメントしたことを伝える一方、「オアハカ・スリップオン」を引き続き販売するかについてアディダスはコメントしていないとした。
記事は、メキシコ政府が以前から伝統的なデザインを積極的に守り、外部の者による「不当な利用」を防いでいるとし、先住民の文化的表現を無許可で使用した場合に高額な罰金や懲役を科す法案を可決したと紹介。これまでにもザラ、アンソロポロジー、パトールといったアパレル企業が相次いでオアハカ州先住民族の衣装デザインを無許可で使用したと指摘しており、法案制定の要因になったと伝えている。
この件について、中国のネットユーザーは「メキシコの文化当局は本当にしっかりしている」「馬面裙をパクったディオールが謝罪しないのはなぜだ」「ポルシェをパクった小米(シャオミ)も謝罪してないけどね」「そんなこと言ったら、パリコレは毎日謝罪しなきゃいけなくなるぞ」「やっぱり大事な時には国が出ていかなければいけないんだよな」「そういやナイキも『ワラチ』って靴を作ってなかった?」といった感想を残している。(編集・翻訳/川尻)
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