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人型ロボットが「労働者」へと進化している。
春晩(春節<旧正月>を祝う中国の国民的年越し番組)のステージで民族舞踊「秧歌(ヤンコ踊り)」を披露したり、マラソンのレースで勝敗を競ったり、格闘技のリングで戦いを繰り広げたり……2025年には人型ロボットが人々の認識を絶えず刷新している。実際、こうしたよくあるパフォーマンス的な役割にとどまらず、人型ロボットは生産やサービスの分野にも進出しており、本物の労働者さながらに働き、「労働者」への進化を加速させている。
午前3時、電気自動車ブランド「極氪」の工場の組立現場には依然として明るく輝いている。
42℃の高温の中、身長176センチメートルの人型ロボット「WalkerS2」数台が整然と資材ケースを運んでいた。バッテリーが切れそうになると、1台のロボットがバッテリー交換ステーションまで移動して、自らバッテリーを交換し、わずか3分後には「フル充電」の状態で製造ラインに戻る様子が見られた。
この中国のロボットメーカーの優必選科技が開発した世界初の人型ロボット自主バッテリー交換システムにより、人型ロボットは高温や極寒の工場で連続して稼働できるようになり、24時間365日のノンストップ作業が実現した。
現在、中国の製造業は深刻な人手不足に直面している。一部の若者は工場の製造現場ではなく、もっと自由で柔軟な働き方ができる仕事を選ぶようになった。優必選の最高ブランド責任者(CBO)の譚旻さんは、「こうした需給のミスマッチに直面して、人型ロボットが状況を打破するカギになるかもしれない」と話す。
ますます多くの人型ロボットメーカーが産業用途の開発に乗り出している。最近では、賽博格ロボット有限公司が危険な高所の産業作業シーン向けに設計した実物大人型ロボット「Cyborg-R01」を打ち出した。上海電気集団が発表した初の独自開発ロボット「溯元」は、運搬や組み立てなどの高負荷作業をこなすことができる。霊宝CASBOT傘下の初の二足歩行人型ロボット「CASBOT01」は、すでに工場でねじを締めたり、ノートパソコンを組み立てたりしている。
2025年世界ロボット大会で明らかになったところによると、中国の産業用ロボットの応用はすでに71の産業大分類と236の産業中分類をカバーしているという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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