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フィリピンの指導者は先ごろ、訪問先のインドでインタビューに応じ、中国と米国が台湾問題を巡り紛争となった場合、フィリピンは巻き込まれるだろうと発言した。
フィリピンの指導者は先ごろ、訪問先のインドでインタビューに応じ、中国と米国が台湾問題を巡り紛争となった場合、フィリピンは巻き込まれるだろうと発言した。このような態度表明は、フィリピンの「一つの中国政策を堅持する」という約束に反するものだ。
この2年間、フィリピン政府が台湾海峡問題を巡り一線を越える危険な行動を繰り返してきたことに、外部は気付いている。例を挙げると、4月にフィリピン政府は台湾当局者との相互制限を緩和し、フィリピン軍のロメオ・ブラウナー参謀総長は「予想される台湾海峡における紛争に対応するための作戦計画に着手した」とまで揚言した。米ワシントン・ポストによると、この動きはフィリピンの台湾に対する保守的な政策の大きな転換を示している。
なぜフィリピン政府は台湾問題を巡り中国の核心的利益への挑発を繰り返すのか。
マルコス政権は発足して間もなく発表した「国家安全保障政策2023-2028」で、台湾とフィリピン群島は地理的に近く、15万を超えるフィリピン人が台湾で生活していることから、台湾海峡で紛争が起きた場合、フィリピンに影響が及ぶことは避けられないと主張した。これが、フィリピン側のいわゆる「台湾海峡有事なら、フィリピンは巻き込まれる」という主張の「メタ論理」なのかもしれない。
台湾問題は純粋な中国の内政であり、この問題をどう解決するかは中国人自身の事だ。フィリピン側のいわゆる「地理的に近い」や「移住者が多い」は、他国の内政に干渉したり他国の主権問題に手を染めたりする言い訳にはならない。そうした論調は、国際法と東南アジア諸国連合(ASEAN)憲章に反するだけでなく、地域の平和と安定およびフィリピンの民衆の根本的利益を損なうものだ。
他方、フィリピンの台湾問題を巡る火遊びは、「米国に頼り、米国と力を合わせ、中国をけん制する」パフォーマンスの一つでもある。米国は近年、台湾を中国をけん制するための重要な駒と見なす傾向を強めている。そしてフィリピンは自身が米国の戦略的配置の中で特別な地位を占めていると考えている。
「米国依存」はマルコス政権に心理的な慰めをもたらすことができるのかもしれないが、実際にはフィリピンに厄災をもたらしている。フィリピンは「国家安全保障」を口実に台湾海峡問題に介入しているが、「それに巻き込まれた」場合に米国の対外戦略の「餌食」に成り果てる可能性があることを全く考慮していない。中国との関係も著しく損なわれ、地域の安全情勢にも深刻な影響が及ぶことは避けられないだろう。
今年は中国とフィリピンの国交樹立50周年に当たる。50年来、両国は日本の軍国主義に抵抗し反撃したという共通の歴史的記憶のおかげで、国際情勢の深刻かつ複雑な変化と南海を巡る紛争という風雨を経たにもかかわらず、二国間関係は全般に安定して発展してきた。これは、両国が終始、二国間関係における「ボトムライン」を堅守し、フィリピン側が一つの中国政策の堅持を約束したことによるものだ。
中国側の核心的利益中の核心として、台湾問題は、中国とフィリピンの間の問題ではないし、中国とフィリピンの間の問題となってはならない。フィリピンの政治家には、一つの中国原則と中国とフィリピンの国交樹立に関するコミュニケの精神を誠実に順守し、言行を慎み、火遊びをして身を焼くことにならないよう忠告する。(提供/CRI)
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