数学で世界最高の栄誉とされる「フィールズ賞」の受賞者で中国科学院外国人院士のアンドレイ・オクンコフ氏は、このほど中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ/CMG）のインタビューを受けました。

同氏は、「中国が数学の未来であることは間違いない。ここには数学を芸術であり科学でもあると深く理解し、非常に深い研究に没頭する若者が数多くいる。中国には長い数学の伝統があり、中国は未来を象徴している。例えば、自動車、電池、携帯電話、高速鉄道などの科学技術分野での中国の成果は世界的に知られているが、数学分野でも同じことが言える。中国には驚くほど多くの若者が、数学を熱心に研究している。その真剣さと情熱は称賛に値する」と語りました。

同氏はまた、「中国語を学ぶことで、なぜ中国人がこれほど幾何学に強いのかが理解できた。中国には強力な幾何学派の伝統があるが、漢字がもたらす視覚的認知力も大きな要因となっている。この観点は私のオリジナルではないが、深く共感している。同じ漢字でも、無数の書き手、時代、書体を経て変化し、その視覚的内包は絶えず豊かにされ、強調され、広げられてきた。それらはすべて目で見て、直感的に伝わる。私はある意味で、こうした点が、中国人が幾何学で独自の優位性を持つ理由のひとつだと確信している。そして、これこそが中国の幾何学科がこれほど強く、今も日増しに向上している理由なのだと思う」と述べました。（提供/CRI）