貴州ビッグデータ集団「データ取引をネットショッピングのように手軽に」―中国

人民網日本語版    
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デジタル経済の時代において、データは石油や電力と同様に、社会の発展を駆動する重要な生産要素となっている。

デジタル経済の時代において、データは石油や電力と同様に、社会の発展を駆動する重要な生産要素となっている。人民網が伝えた。

目には見えるが「触れられない」生産要素をどのように取引するのか?貴州省デジタル経済分野大型省管轄国有企業の貴州ビッグデータ集団傘下の貴陽ビッグデータ取引所は中国初のデータ流通取引所だ。

貴陽ビッグデータ取引所の取引ホールに足を踏み入れると、大型スクリーンにリアルタイムで表示される数値が、まるでデジタル経済の脈動のように取引の活発さを映し出している。ここでは従来的な商品取引とは異なり、現物の受け渡しはなく、コードと数値だけが仮想空間内で流通している。

貴陽ビッグデータ取引所の陳蔚(チェン・ウェイ)会長は「取引所で扱っているのは主にデータ製品、データサービス、そしてデータリソース。当所はこれまでデータの取引をネットショッピングのように手軽なものにすることを目指し、データ要素の市場化流通に革新的な道を切り開いてきた」と語った。

データ取引はデータ販売業者の登録から始まる。企業や機関がデータ提供者となり、取引所で主体登録を行って「データ販売資格証」を取得する。陳氏は取引所の電子スクリーンを指さしながら、「これはネットショッピングサイトに出店するようなものだ。プラットフォームの審査を通ってはじめて、商品を出品できる」と取引プロセスを説明した。

登録が完了すると、次はデータ製品の出品だ。データ販売業者は整理済みのデータ製品を、統一された基準に従って取引所のプラットフォーム上に登録する。これはまさにECサイトで商品情報を入力する作業に似ている。現在、貴陽ビッグデータ取引所には2600点以上のデータ製品が出品されており、気象、電力、通信、水文など複数の分野を網羅し、23の専門データゾーンが形成されている。

データの購入ニーズが発生した場合、取引は価格交渉と決定の段階に入る。購入希望者はオフィスや自宅にいながら、「貴陽ビッグデータ取引所」のウェブサイトにアクセスすることで、協議価格・自動価格・評価価格などの方式で価格を決定できる。これは、ネットショッピングで出品者と価格交渉をしたり、そのまま購入ボタンを押すのと同じだ。

さらに、取引の全過程において、ブロックチェーン技術を活用して証拠を記録し、データ取引の全過程を追跡可能にすることで、取引の合法性とコンプライアンスを保証している。陳氏は、「ネットショッピングサイトがすべての注文履歴を記録し、購入者の権利保護やプラットフォームの監督を容易にするのと同じだ」と述べた。

2022年には、貴陽ビッグデータ取引所は全国初の取引ルールを発表し、取引主体が安全、迅速、円滑に取引を完了させるための基礎的な保障を提供している。現在までに、登録主体数は7789件、登録されたデータ要素は4069件にのぼり、全国から1011のデータ販売業者が参加するなど、データ流通のハブとしての役割を確立している。

陳氏は最後に、「今後もデータ取引の分野に注力し、国家レベルのデータ取引所の建設を目指す。利便性と安全性をさらに高め、デジタル経済の力強い発展を推進していく」と語った。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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