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8日、台湾メディアの自由時報が、劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来の台湾での最速上映の様子を報じた。写真は鬼滅の刃。
2025年8月8日、台湾メディアの自由時報が、劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来の台湾での最速上映の様子を報じた。
同日、劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来が午前0時に台湾公開を迎えた。劇場版「鬼滅の刃」として5年ぶりの公開となった同作は、1週間の前売り券の売り上げだけで5600万台湾ドル(約2億7600万円)に達し、6年前の「アベンジャーズ/エンドゲーム」をはるかに超え、業界関係者を驚かせた。台湾でも日本と同様に深夜の最速上映を行うと、座席の8割から9割が埋まり、前方2列を除いてほぼ満席の状態になった。
記事によると、自由時報の記者が深夜に台北の映画館・信義威秀に直撃取材したところ、最速上映の午前0時から、0時15分、0時30分、1時00分、1時30分、1時55分と上映回が続き、一部のバスの運行間隔よりも頻繁に上映が行われたという。最後の上映回のチケットを買った観客は、早朝の午前4時過ぎまで鑑賞しており、夜明けを迎える時間帯となった。木曜日(7日)から金曜日(8日)にかけての深夜にもかかわらず、信義威秀は依然として多くの人が殺到し、にぎわっていたようだ。
台湾で最初の上映を鑑賞しに来た20代カップルの劉さんは、「鬼滅の刃」にハマったのは最近であるものの、過去のアニメは全て見終えたという。劉さんは「こんなに遅い時間に映画館にいるのは初めて」と明かし、ネタバレを避けるために、チケット発売初日の早朝から映画館に並んでチケットを確保したと話した。今回は「涙対策」として大量のティッシュやウェットティッシュを用意し、メイクが崩れるのを防ぐために化粧もしなかったという。
劉さんの彼氏である徐さんは原作漫画勢で、「鬼滅の刃」が世間で流行する前の高校時代から読み始めたそうだ。作品の人気が高まるのを見て「率直にとてもうれしい」と語った。アニメ勢の彼女に今後のストーリーを教えたか聞かれると、徐さんは首を振って「教えていない」と答え、劉さんは笑いながら「(ネタバレされたら)絶交する」と話した。
同じく20代のファンである阿城(アーチョン)さんは運が良かった。当日現場で座席を選ぼうとしたところ、誰かがキャンセルした席を買うことができた。もともと友人と翌日の午前8時の上映回を見る予定だったという。阿城さんは「夜型人間はやっぱり初回上映に来るべき」とし、「前作の無限列車編は5、6回見たこともあり、今作も同様に何度も鑑賞し、日本に行けなかった悔しさを晴らすつもり」と語った。(翻訳・編集/岩田)