拡大
日本人インフルエンサーが台湾の企業では「ある文化」がないことに驚いたと投稿し、反響を呼んでいる。
日本人インフルエンサーが台湾の企業では「ある文化」がないことに驚いたと投稿し、反響を呼んでいる。台湾メディアの聯合新聞網が6日付で報じた。
記事は「国ごとに習慣や民族的な特色が異なることで、それぞれに独自の文化が生まれる」とした上で、日本のインフルエンサー・秋山燿平さんがこのほど、フェイスブックに中国語で投稿した内容を紹介した。
出張で台湾を数回訪れているという秋山さんは、現地に飲み会などの「付き合い文化」がほとんどないことに驚いたと明かし、「日本の本社では誰かが出張に行くと夜はほぼ必ず会食がセッティングされる。しかも1回で終わらず、2次会、カラオケと続き、終電がなくなることも珍しくない。でも、私はこれまで台湾に4回出張しているけど、一度も飲み会に参加したことがない。本当に意外だった」と説明した。
また、台湾で駐在員として働いているという自身の弟も「台湾の現地スタッフには飲み会という文化がほとんどない。夜に軽く飲むような場があっても、駐在員同士の集まりがほとんど」と話していたと説明。台湾には日本の居酒屋文化に相当する「熱炒」というものがあるものの、地元の人たちが未成年の子どもを含めて家族連れで来るなど、雰囲気は日本の飲み会とはまったく異なるとした。
その上で、「『出張で飲み会がないなんて、日本人としてがっかりするんじゃない?』と思う人もいるかもしれないけど、まったく逆!私はああいう強制参加の飲み会が大嫌いなので、『付き合い文化』のない台湾市場を担当できて、本当にラッキーだと思っている」とつづった。
記事によると、この投稿に台湾のネットユーザーからは「台湾では上司や社長に付き合って食事をするような場は、確かにあまり多くない。どちらかというと、少人数の内輪の集まりが多くて、裏では各グループや派閥同士の駆け引きが行われている」「業界によると思う。金物工場みたいなところは、いまだにそういう文化の必要性が根強い」「ここ数年、風潮が変わった。従業員の意識が高まったことで付き合いの飲み会文化は徐々に少なくなってきている」「台湾では今、夜に一緒に運動したり、自転車で走ったりするのがはやっている。健康的で体への負担もない」といった声が寄せられた。
また、「台湾にもそういう文化はある。ただ営業職に限られることが多い。自分は、本社の人との会食に何度も呼ばれた」「私の昔の職場では週に2~3日は飲み会があった。でもだんだん減ってきて、勤務地が変わってからは、従業員や友達同士で集まって少し飲む程度になった」「年配世代の時はもっと多かったと思う。うちの父は週に4~5日は付き合いがあったみたいだけど、自分の世代ではそういうのはもうなくなった」といったコメントも寄せられたという。(翻訳・編集/北田)