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中国で自転車での配達バイトがZ世代に流行している。
浙江省杭州市在住のサラリーマンの李然(リー・ラン)さんは退勤後、いつものように地下鉄で家に向かうのではなく、仕事着からスポーツウエアに着替え、ヘルメットをかぶり、自転車に乗って、デリバリー配達員に変身。「配達を初めて3週間になり、一晩に2~3件配達している。1日に1000カロリーくらい消費でき、すでに5キロ痩せた」といい、「とても達成感がある」と喜ぶ。中国新聞網が伝えた。
中国政府が6月から「体重管理年」政策を実施するようになって以降、「ダイエット」が多くの若者間で話題となっている。そして、退勤後に自転車に乗ってデリバリーを配達するというのがZ世代やサラリーマンの間で人気のダイエット法になっている。
李さんは、「ソーシャルメディアでデリバリー配達でダイエットしたという書き込みを見て、面白いと思った。ハードルも低いので、『副業』ブームに乗ってみた。やればやるほど夢中になっている。ここ数年、仕事中は座っている時間が長く、体重が15キロ増えてしまった。ダイエットのためにトレーニングジムに通ったこともあるが、結局うまくいかなかった。配達は楽しく、階段を上るのも好きだし、ダイエット効果も高い」と話す。
李さんは決してレアケースではない。ソーシャルメディアを見ると、「デリバリー配達でダイエット」や「給料ももらえるダイエット」といった書き込みが注目を集めており、多くのユーザーが「お気に入り」に追加し、ダイエットの方法やインスピレーションを得ている。
また、多くの若者がビデオブログ(Vlog)という新メディア形式を通して、自転車でデリバリーを配達しながらダイエットする普段の生活をシェアしており、その実際の経験を直観的、かつ視覚を通して知ることができるようになっている。
ダイエットのために最近デリバリー配達員になったという浙江省寧波市で働いている陳雨桐(チェン・ユートン)さんは、「ダイエットのためにデリバリー配達員になった人が集まるチャットグループを立ち上げた。毎日サイクリングデータをシェアして、チェックし合っている」と話しながら、デリバリーを扱う「京東」の最短9分で商品を家まで届けてくれるサービス「秒送」のアプリを見せてくれた。そのアプリに実名登録し、オンライン研修を受ければ、配達員になることができるという。
同アプリを見ると、配達手段として、自転車や電動バイク、乗用車などを選ぶことができるようになっている。
陳さんは、「ダイエットしたい人はほとんどの場合、自転車と自分の常駐エリアを選び、遠くまで配達しなければならない注文は受けない。週末にはチャットグループで、サイクリングを計画するので、デリバリー配達が社交活動に変わる」と話す。
若者らは今、独特なスタイルで、仕事と生活を再定義しており、自転車でビルの間を駆け巡り、料理を配達しながら、自身の健康を鍛え上げている。
業界の専門家は「デジタル時代の『ギグ・エコノミー』と健康ニーズの結合というのがその本質。インターネット時代に育った『Z世代』は、断片化した時間を活用することに長けており、技術ツールを通して、自己管理している。『デリバリー配達員になってダイエット』という現象は、健康消費の大衆化、職業選択の多様化、技術によるライフスタイルの再構築という3大動向を反映している」と分析している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
華流
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