なぜ日本の政界では「外国人」を話題にする風潮が起きているのか―仏メディア

Record China    2025年8月7日(木) 6時0分
facebook X mail url copy

拡大

4日、仏RFIは、「近ごろの日本の政界ではなぜ外国人についてあげつらう風潮が巻き起こったのか」と題した記事を掲載した。

2025年8月4日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)は、「近ごろの日本の政界ではなぜ外国人についてあげつらう風潮が巻き起こったのか」と題した記事を掲載した。

記事は、7月の参議院選挙期間中にSNS上で「外国人」に関する投稿が増加し、一部政党は外国人に関連した否定的な言説を掲げ、有権者の支持を得ようとする動きが見られたと紹介。一方で、少子高齢化による労働力不足の深刻化、地方創生への貢献、インバウンド消費による経済への貢献など、現在の日本は外国人の力を必要としているとした。

その上で、「これほど外国人を必要としている日本で、どうして外国人を敵視する風潮が出現したのか」とし、その要因について分析。まず米国の影響を挙げ、米トランプ政権が「アメリカ・ファースト」を標榜して移民排斥を掲げ支持されたことを日本の新興政党が倣い「日本人ファースト」を掲げ、有権者の関心を集めることに成功したと伝えた。

また、「失われた30年」と物価高騰、実質賃金低下の中で、明確な解決策が見いだせない現状に対し、「すべては外国人のせいだ」という単純で分かりやすい説明が、人々の不満のはけ口となり、支持を集めたという経済的な要因にも触れた。

さらに、セルフメディアの発達についても言及。外国人に対して否定的な見方をする政党に投票した人の多くが、SNSから選挙情報を得ていることが調査で明らかになったと日本メディアが報じたことを紹介し、情報の真偽を確かめる機能がSNSに十分備わっていないことで、政治家による真偽不明な情報がSNSを通じて拡散され、排他的な世論が形成される一因になったとの見方を示した。そして「ポピュリスト的な政治家たちが票を得るために、この風潮をさらにあおっている」と論じた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携