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中国メディアの参考消息は4日、「産業用ロボットが中国のスマート製造をより強大にする」とするシンガポールメディアのザ・ストレーツ・タイムズの記事を紹介した。
中国メディアの参考消息は4日、「産業用ロボットが中国のスマート製造をより強大にする」とするシンガポールメディアのザ・ストレーツ・タイムズの記事を紹介した。
記事はまず、「スン・フイハイさんが広東省南部の製造業地帯にある工場で働き始めた時、同僚は全員が人間だった。しかし今では、200台余りのロボットが週7日24時間稼働し、家電大手の美的集団向けのエアコン生産に貢献している」と伝えた。
そして、同工場のエンジニアリング部門を率いる37歳のスンさんが「工場で稼働するロボットの数は毎年増加している」とし、「私たちは毎日、ここでの生産をよりインテリジェントにする方法を考えている」と語ったことを紹介した。
記事は「世界の工場と呼ばれる中国は、製造業を強大化させるためにロボット工学に目を向けるようになり、このような光景は中国全土でより一般的になってきた」とし、中国の工場で稼働するロボットの台数は170万台を超えていること、国際ロボット連盟の最新データである2023年版によると、中国の製造業におけるロボット密度は韓国とシンガポールに次ぐ世界3位であることに触れた。
さらに「中国が国家の優先課題として、低付加価値の労働集約型生産から高度な製造業への移行を続けるにつれ、ロボットの導入はさらに増加する見込みだ」とし、中国の政策立案者は、工場の競争力を保つために自動化の推進を長年にわたり推進してきたこと、政府は10年前に製造業を高度化し、ロボットなどのハイテク分野の発展を促すための計画「中国製造2025」を発表したこと、工場の自動化を奨励するために補助金や他のインセンティブが提供され、産業用ロボットの国内生産の増加によって価格が引き下げられ、企業が導入しやすくなったこと、中国では25年1〜6月に前年同期比35.6%増の約37万台のロボットが生産されたことを紹介した。
一方で、「工場の全ての部分が自動化されているわけではない」とし、組立ラインの人員配置や機械のメンテナンス、製造部品の品質管理には人員が必要で、スン氏によると、この工場ではピーク時には約4000人を雇用していて、工場の雇用は10年前とほぼ変わらないが、変化したのは生産性で、エアコン生産台数は15年から3倍以上に増加しているとも伝えた。
記事は、華南師範大学で労使関係と社会保障を研究するスン・ジョンウェイ氏によると、出生率の低下と人々の教育水準の向上に伴い、工場経営者は人員を確保するのが難しくなっているが、同氏は自動化の推進により雇用が損なわれることを心配していないとして、「なぜなら市場の力が働いているからだ」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)
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