中国東部地区、地球温暖化と都市化が重なり今後さらなる“記録的猛暑”に―科学専門誌

Record China    2014年10月17日(金) 15時39分

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12日、中国や米国、カナダなどの科学者チームは、2024年には中国東部地区で夏に気温が35度以上になる猛暑日が少なくとも50%を占めるだろうと予測した。写真は2013年8月の中国。

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2014年10月12日、中国や米国、カナダなどの科学者チームは、月刊誌「自然・気候の変化(Nature Climate Change)」上で発表した論文で、地球温暖化や都市化が進むにつれて、2024年には中国東部地区で夏に気温が35度以上になる猛暑日が少なくとも50%を占めるだろうと予測した。14日付けで参考消息(電子版)が伝えた。

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2013年夏、中国東部地区では記録的な猛暑が連日続いた。気温は平年より平均1.1度高く、6〜8月の3カ月間で、気温が35度以上になる「猛暑日」を例年の2倍以上となる31日間も記録した。猛暑による影響は、多数の地域に及び、直接的な経済損失だけで590億元(約1兆325億円)にものぼった。

発表された論文によると、地球温暖化や都市化の急速な進展によるヒートアイランド現象などの原因により、2050年代に中国東部地区で13年と同じような猛暑が発生する可能性を60倍も高めているという。

科学者チームの張学斌(ジャン・シュエビン)氏らは、中国東部地区の1955年から2013年までの天候の状況や地球温暖化に関する推測などを基に、「2024年頃の夏には、中国東部地区で少なくとも2日に1日の割合で猛暑日になる」と予測。「十分な予防措置を採らなければ、人類の健康だけでなく、農業や電力システムにも極めて高いリスクを及ぼすことになる」と警告している。(翻訳・編集/HA)

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