2025年8月4日、韓国・毎日経済によると、走行中の地下鉄車内で中年男性がペットの犬の全身に薬を塗る様子の動画が拡散し、「動物虐待だ」と批判が殺到している。

動画は1日午後5時40分ごろ、ソウル・清凉里駅へ向かう地下鉄の車内で撮影された。動画撮影者は「30～40代とみられる男性が、中型の雑種犬を連れて乗車してきた」「犬の首には厚手のビニールが巻かれていて、何かを抑えつけるための道具のように見えた」「男性はポケットから塗るタイプの湿布薬（外用鎮痛消炎剤）を取り出し、犬の全身に塗り始めた」「ツンとするにおいの薬を犬の性器、鼻、顔、目の周りにまで塗り込み、そのにおいが地下鉄の車内に充満していた」「犬は苦しそうにその場から逃げようとしたが、男性は平然とした様子で犬を引き戻し、再び薬を塗り始めた」「周囲の人たちは見て見ぬふりをしていた」などと当時の様子を説明した。

韓国の動物保護団体はこの動画について「明らかな虐待」とし、「男性の住所などを特定すると同時に、警察に告発して捜査を依頼する」との考えを示したという。

動画を見た韓国のネットユーザーからは「犬の無気力な目が悲しすぎる」「逃げることもできず、本当にかわいそう」「飼い主の目や鼻の中にも塗ってやりたい」「なぜ誰も救おうとしなかったのか」「見て見ぬふりをした周囲の人たちにも問題がある。世知辛い世の中だけど、駄目なものは駄目と言える世の中になってほしい」「どうかその犬を救い出してほしい」「動物虐待は厳しく処罰するべき。生命を軽んじる人は何をしでかすか分からない」などの声が上がっている。（翻訳・編集/堂本）