中国の「コスプレ禁止リスト」に疑問の声、「進撃の巨人」は服を着ていないのが理由?―香港メディア

Record China    2025年8月7日(木) 23時0分
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4日、香港メディアの香港01は、中国最大級のデジタルエンターテイメント展示会で掲示された「コスプレ禁止リスト」が、ネット上で大きな波紋を呼んでいると報じた。写真は僕のヒーローアカデミア。

2025年8月4日、香港メディアの香港01は、中国最大級のデジタルエンターテインメント展示会「ChinaJoy 2025」がこのほど上海で開催され、多くのアニメコスプレ愛好者が集う中、会場内に掲示された「コスプレ禁止リスト」が、ネット上で大きな波紋を呼んでいると報じた。

そのリストには、「社会主義の核心的価値観および公序良俗に反する服装は入場禁止」と明記され、「DEATH NOTE」や「進撃の巨人」、「寄生獣」、「School Days」、「東京喰種トーキョーグール」、「暗殺教室」、「黑執事」、「かのこん」、「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」、「ソードアート・オンライン」、「デビルメイクライ」など、多数の人気アニメ作品のキャラクターのコスプレが禁止されていた。

さらに、コスプレの禁止にとどまらず、会場内における関連作品の展示、販売、拡散行為も禁止対象となっており、このような行為を発見した場合には「現場スタッフへ速やかに通報するか、公式の手段を通じて報告してください。保護者の皆さまは未成年への指導を強化し、有害な文化内容を共に排除し、健全で前向きな鑑賞体験を選んでください」と記されていたようだ。これは中国文化・観光部が公表した「ネットアニメ製品ブラックリスト」に基づいているという。


この情報が明らかになると、ネット上では大きな議論が巻き起こり、多くの中国のネットユーザーから「『寄生獣』は地球を大切にし、環境保護を訴えているのに禁止?」「『デビルメイクライ』はモンスターを倒す話なのに、何が問題なの?」「『進撃の巨人』は巨人が服を着ていないのが理由なの?」「『School Days』は何が禁止?伊藤誠(いとうまこと)のような(女性への不誠実な)行動を取るのを防ぎたいのか?」などと、禁止措置に対する困惑や疑問の声が相次いだ。

また、中には「このリストは10年ほど前から存在しており、今回は過去の話が蒸し返されただけだ」とし、「多くの作品はすでに完結して久しく、今の若者たちはそもそも見たことすらない」と指摘するユーザーも。さらに、「中国で批判の的となった『僕のヒーローアカデミア』がリストに入っていない一方で、むしろポジティブな内容の作品が禁止対象となっている」として、審査基準の一貫性に対する疑念も示されている。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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