中国華南でチクングニア熱の感染者が7000人超え、米国が渡航警戒レベルを引き上げ―独メディア

Record China    2025年8月5日(火) 12時0分
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4日、独ドイチェ・ヴェレは、中国の華南地域で蚊を媒介とする伝染病「チクングニア熱」の感染が増加していると報じた。

2025年8月4日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国の華南地域で蚊を媒介とする伝染病「チクングニア熱」の感染が増加していると報じた。

記事は、華南地域で7月8日に海外からの持ち込みによる感染が初めて見つかったチクングニア熱について、同地域での累計感染者数が7000人を超えたと紹介。広東省疾病管理局が今月3日に発表した統計によると、直近1週間のうちに同省内で2892人が感染し、このうち2770人が仏山市で確認されたと伝えた。一方で、重症例や死亡例は報告されていないとした。

そして、感染者が特に多くなっている仏山市政府はチクングニア熱の後遺症に関する通知を発表し、チクングニア熱がネッタイシマカなどを媒介する急性感染症で、特効薬は存在しないこと、感染すると39度以上の高熱が続き、激しい関節痛や発疹などの症状が現れる可能性があり、一部の患者は慢性的な痛みや重篤な合併症へと進行し、健康と生活の質に深刻な影響を与える恐れがあることを周知していると伝えた。

一方、省の伝染病予防・コントロール首席専門家である康敏(カン・ミン)氏は、省内での感染がある程度コントロールされ、新規感染者数が減少傾向にあるとの見方を示すと同時に、世界的な感染増加が続いていることから市民に対して蚊の発生防止や駆除を呼び掛けていると紹介した。

記事は、米疾病予防管理センター(CDC)が今月1日、中国渡航の警戒レベルを引き上げるとともに、渡航前にチクングニア熱の感染予防を強化するよう呼び掛け、高感染地域に行く人に対してはワクチン接種を推奨していると紹介。中国以外にもボリビアやケニア、マダガスカルなど7カ国についてもチクングニア熱の感染が増えているとして警戒レベルを引き上げていると伝えた。

また、世界保健機関(WHO)の専門家も先月22日、119カ国・地域で感染が報告されているとした上で、各国・地域に対して十分な対策を呼び掛けたほか、現在の感染がインド洋の小島から世界各地へと広がったこと、約50万人に影響を及ぼす可能性があることなどの認識を示したことを紹介している。

記事はこのほか、欧州でも今年に入って16カ国で約24万人の感染が報告され、90人が死亡するなど影響が広がっており、中でもインド洋に浮かぶフランス領のレユニオン島で5万人以上が感染し、28人が死亡したと伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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