中国国家発展改革委員会は8月1日、記者会見を開き、低価格による無秩序な競争行為に対して総合的な取り組みをおこなう方針を明らかにしました。これにより企業の科学的・合理的な価格設定を促し、市場の価格秩序を効果的に規範化する狙いです。

同委員会の担当者によると、中央財経委員会第6回会議が、法令に基づき企業の低価格無秩序競争を規制する方針を明確に示したことを受け、国家発展改革委は関係方面と連携し、価格法改正作業を加速しています。

改正草案では、ダンピングなどの不当な価格行為の認定基準がさらに明確にされ、競合他社を排除したり市場を独占したりするために原価を下回る価格でダンピングをおこなう行為を重点的に規制対象とします。また、サービス分野もダンピングの規制対象に含められます。現在、改正草案は広く意見を募集中です。

同時に、「消耗戦的な競争」が特に深刻な業界・分野を選定し、重点的にコスト調査を実施します。これにより生産・経営の実態を把握し、企業が自発的に価格行動を規範化するよう促します。

国家発展改革委政策研究室主任で報道担当の蒋毅氏は、「今後も法令に基づき、低価格無秩序競争への総合的な取り組みを堅持する。具体的な対策を明確にし、企業の科学的・合理的な価格設定を導き、市場の価格秩序を力強く効果的に規範化することで、業界の健全な競争を促進していく」と述べました。（提供/CRI）