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中国メディアの環球時報は7月31日、シンガポールメディアの聯合早報が「ファンの迷惑行為はジャイアントパンダにも見られる」とする記事を発表したことを紹介した。写真は四川省成都のパンダ。
中国メディアの環球時報は7月31日、シンガポールメディアの聯合早報が「ファンの迷惑行為はジャイアントパンダにも見られる」とする記事を発表したことを紹介した。
記事はまず、「中国の芸能界発祥の『飯圏(ファンサークル)文化』は近年の五輪ブームと共にスポーツ界に入り込み、今では動物保護分野を侵食するまでになっている」と言及。そして「中国の国宝であるジャイアントパンダでさえ逃れることはできない」と述べ、中国ジャイアントパンダ保護研究センターが7月25日に「『愛』を名目とする極端な行為や違法行為、飯圏文化に断固反対する」との声明を発表したことを説明した。
この声明は「パンダをめぐるネット環境は公安当局とネットセキュリティー当局の共同管理によって一時は健全化に向かった」としながらも、「国内外の世論を扇動・操作し、友好の名刺であるパンダをおとしめ、一線で働くスタッフに激しいネット暴力を振るう人物が依然存在する」と指摘するものだ。
記事は、「ネット上のデマや暴力の背後にあるものは何なのか」と問い掛けてから「今月初旬の審理で明らかになった中国初のパンダに関するネット暴力事件のいきさつが答えを提供した」とし、パンダに関するデマやネット暴力の背後にはアクセス数を稼いで収益を拡大する狙いがあると説明。また、四川省公安庁の研究報告が「一部のパンダファンは理性的な認識を欠き、デマに影響されやすい。パンダを擬人化して感情を投影し、パンダの習性への理解には消極的だ」「国宝であるパンダは人々の感情を刺激しやすい」などとしていることも伝えた。
記事はさらに、「近年は自動車業界も同様に飯圏文化の侵入を受けている。パンダも自動車も飯圏の戦場になってしまった」と論じ、特にファンの迷惑行為が深刻な卓球界で先日動きがあったことを紹介。それは男子選手の樊振東(ファン・ジェンドン)が飯圏文化の拒絶を再び呼び掛けたというもので、「スポーツは飯圏の戦場であってはならない。スポーツは愛、情熱、堅持、団結に属する。競技場に真実と情熱が戻り、すべての努力が善意に守られ、真にスポーツを愛する人がすがすがしい明日を迎えることを願う」という樊のメッセージは明快だと記事は評した。(翻訳・編集/野谷)
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