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中国メディアの環球時報は31日、「中国で最も活力に満ちた都市は?新報告書が驚くべき答えを示す」とする香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を紹介した。写真は杭州。
中国メディアの環球時報は31日、「中国で最も活力に満ちた都市は?新報告書が驚くべき答えを示す」とする香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を紹介した。
記事によると、中国で最も活力に満ちた地方経済はもはや北京や上海のような大都市ではなく、杭州や合肥などあまり知られていない都市であることが、英エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)の新しいリポートで分かった。この調査結果は、比較的小規模な都市が、先進的な製造業やクリーンエネルギー、他の新興部門における強みにより成長の主な原動力として浮上するなど、中国の経済情勢の変化を反映している。
中国の都市を成長の可能性に基づいてランク付けしたEIUの年次報告書によると、電子商取引大手アリババや人工知能(AI)新興企業ディープシーク、他の大手テクノロジー企業の本拠地である東部の都市、杭州が5年連続でトップとなった。それに続いたのが、半導体企業や電気自動車(EV)企業の拠点として知られる東部の合肥と南西部の成都で、中国のシリコンバレーとも呼ばれる深センは5位にランクインしたが、北京、広州、上海はいずれもトップ10入りを逃した。
この結果は中国における「製造業の台頭とサービス業の衰退を捉えている」と、経済学者はリポートの中で述べている。上位にランクされた都市の多くが、中国の先進的な製造業のブームの恩恵を受け、過去2年間で力強い経済成長を記録し、大幅な人口流入を獲得した。
リポートによると、杭州はディープシークなどの企業にけん引され、中国のAI分野での競争においてリーダーシップを発揮している。杭州がある浙江省はハイテク企業の支援に力を入れていて、先ごろもイノベーション促進のための行動計画案を発表し、2027年までに新規上場企業の80%以上をハイテク分野から創出するという目標を掲げた。合肥と成都はどちらも経済発展を促すため基礎技術に大胆かつ戦略的な投資を行ってきた。合肥が多額の投資を行ったダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)チップ大手のCXMTは、世界のメモリチップ市場で韓国や米国と競合する中国にとって最大の希望と見なされている。成都は米半導体メーカーAMDとの合弁企業であるHygonに投資している。これらの企業は両都市に大きな利益をもたらしただけでなく、周辺都市とのより広範な産業エコシステムの基礎を築いた。成都、徳陽、眉山、資陽などの都市を含む広域都市圏は2025年第1四半期(1〜3月)に中国で急成長した地域の一つとなった。
リポートはまた、中国のクリーンエネルギー推進が、再生可能エネルギー技術の製造拠点が確立された中小都市の大きな成長を促しているとも述べている。東部の江西省の新余と宜春ではEVやエネルギー貯蔵部門からのリチウムを豊富に含む鉱石の需要増によって成長が促されている。北西部の甘粛省の金昌では再生可能エネルギーインフラの需要が市の非鉄金属産業を押し上げたため、22年から24年にかけての平均年間成長率が12.9%と目覚ましい伸びを記録した。(翻訳・編集/柳川)
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