鎌倉で津波警報、1時間歩いて避難した香港人の体験―香港メディア

Record China    2025年7月31日(木) 14時0分
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30日、香港01は、ロシア・カムチャツカ半島周辺海域を震源とする大地震により日本各地で津波警報・注意報が発報された当時の状況について、鎌倉を観光していた香港人が語った内容を報じた。資料写真。

2025年7月30日、香港メディア・香港01は、ロシア・カムチャツカ半島周辺海域を震源とする大地震により日本各地で津波警報・注意報が発報された当時の状況について、鎌倉を観光していた香港人が語った内容を報じた。

記事は、カムチャツカ半島付近で30日に発生したマグニチュード8.7(気象庁発表)で、日本の複数の沿海地域に津波警報が発報されたとした上で、当時鎌倉から江の島に向かう電車に乗っていた香港人観光客・陳さんの体験談を紹介した。

記事によると、陳さんは午前10時前に江ノ島電鉄の電車に乗って鎌倉から江の島に移動していた際、七里ヶ浜の駅で車掌から突然降りるように指示された。日本語での案内だったため最初は何が起きたかわからなかったが「日本人さえもが急いで電車を降りている」のを見て「これはただごとではない」と感じ、他の乗客について降車。その後津波警報が出されたことを知ったという。

ホームに降りると、駅員がすぐさま乗客を高台へと誘導し、多くの客が駅員の案内に従って避難していた。陳さんらは山道に沿って約5キロ先の鎌倉駅まで1時間ほど歩いたが、JRの電車もすべて運転を見合わせていることに気づき、避難場所になっていた付近の学校に一時避難した。校舎内には現地住民や観光客など1000人ほどが一時避難していたものの全体的に平静を保っており、ボランティアや学校の教員が防災用のビスケットや水を配っていたとのことだ。

避難所に設置されていたテレビで津波の状況を把握する一方、津波によって家屋が流される過去の資料映像などによって恐怖を感じたという陳さん一行。警報解除と電車の運転再開まで避難所に待機していたが、夜に警報が注意報に切り替わっても運転は再開されず、市が手配した車で住民や観光客を輸送する取り組みを開始して乗車待ちの長い行列ができていた。

その後陳さん一行が鎌倉にとどまったのか、市が手配する車に乗って移動したのかについて記事は言及していないが、今回の旅行での江の島行きは断念したという。陳さんは「天災だから、誰も恨めない」と語るとともに、これから海外旅行をしようとする人に対し、このような事態に遭遇した際には積極的に地元の人に状況を尋ね、可能な限り「大勢に倣って」避難した方がいいと勧めた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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