中国長安汽車集団有限公司が7月27日に設立されました。資本金は200億元（約4130億円）で、法定代表人は重慶長安汽車股份有限公司の董事長兼党委書記である朱華栄氏が務めます。事業内容には、自動車販売や部品卸売り、新エネルギー車の完成車販売などが含まれます。

翌28日、朱氏は自身のSNSで「新たな使命、新たな旅路、共に見届けよう。ここから新たな出発を」とコメントし、意気込みを表明しました。

今回設立された中国長安汽車集団有限公司は、中国兵器装備集団有限公司から分立して誕生した新たな中央企業です。傘下には重慶長安汽車股份有限公司や辰致汽車科技集団有限公司などの事業部門を擁します。

辰致汽車科技集団有限公司は、2005年に設立された旧・中国長安汽車集団有限公司を前身とし、2025年6月に現在の名称へと改称されました。この名称変更は、グループ再編の一環として「中国長安汽車集団」の名称を空けるための措置とみられています。

辰致汽車科技集団有限公司はまた、重慶長安汽車股份有限公司の筆頭株主でもあり、18%の株式を保有しています。重慶長安汽車は完成車の開発・製造・販売を担う中核企業で、長安汽車、長安啓源、深藍汽車、阿維塔、長安凱程といったブランドを展開しています。

従来、重慶長安汽車股份有限公司は中国兵器装備集団有限公司の傘下企業でしたが、新たに設立された中国長安汽車集団は国務院国有資産監督管理委員会の直属企業として独立し、中国第一汽車集団有限公司や東風汽車集団有限公司と同格の中央企業となります。

中国長安汽車集団は7月30日に初の記者会見を予定しており、経営陣が一堂に会し、傘下ブランドの業績報告と今後の戦略を発表する見通しです。（提供/CRI）