KPMG「中国式イノベーションが生成AIの新たなパラダイムを生み出す」

人民網日本語版    2025年7月30日(水) 5時30分
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KPMGは白書「新たな知恵が新たな質を生み出す:生成AIによる産業変革へのエンパワーメントの実践と道筋」を発表し、中国式イノベーションが生成AIの新たなパラダイムを生み出すとの見方を示した。

上海で28日に開催された2025世界人工知能大会で、大手会計事務所KPMGは白書「新たな知恵が新たな質を生み出す:生成AIによる産業変革へのエンパワーメントの実践と道筋」を発表し、中国式イノベーションが生成AI(人工知能)の新たなパラダイムを生み出すとの見方を示した。

KPMG中国法人で「知恵の光」デジタル・スマート化ソリューション主管パートナーの柳暁光(リウ・シャオグアン)氏は、「AIの発展には演算能力、アルゴリズム、データという3つの柱があり、これら3点において中国の発展にはそれぞれの特徴がある」と述べた。

演算能力について言えば、中国は力を絞って、「東数西算」(東部地域のデータを西部地域で保存・計算すること)などの政策措置により全国の演算能力インフラ、公共産業クラウドの能力を集約している。トップクラスの大手企業が自前で演算能力を構築して自社で使用するだけという単純なものではない。柳氏は、「中国はAIインフラを『水道のような公共サービス』にしたいと考えており、この取り組みには非常に先見性がある」との見方を示した。

アルゴリズムについて言えば、DeepSeek(ディープシーク)をはじめとするオープンソースの基礎的な大規模言語モデルは、その能力、コストパフォーマンス、演算能力の密度が世界的に見て非常に突出しており、企業が大規模言語モデルのソフトウェアを運用する際のハードルを引き下げ、企業がビジネス論理とデータ蓄積により多くの時間を割けるようにし、包摂性を提供している。

データについて柳氏は、「大規模言語モデルの時代はデータを蓄積するだけでなく、大規模言語モデルを利用して蓄積したデータを深く理解し、データが持つビジネス価値を掘り起こすことが必要だ。国がデータ交換、コンプライアンス、共有を推進する背景の下、機関と機関の間、企業と企業の間、産業全体の間でのデータの合理的な流通に加えた大規模言語モデルの応用能力を通じて、『デジタル中国』には多くの新たな変化をもたらすだろう」と述べた。

また柳氏は、「中国のAI分野での優位性はデータまたは市場などの静的な資源だけでなく、一種の動的な能力、すなわち効率的な社会的協調と実行力がもたらすAI技術の大規模展開の速度にも現れている。この速度が技術のポテンシャルを産業の実践能力へと転換させることができる」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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