北京市で発生した深刻な洪水災害を受け、中国国家発展改革委員会は7月28日夜、中央予算から2億元（約41億円）を緊急投入し、災害後の緊急復旧を支援する方針を固めました。

最近、北京市の密雲区や懐柔区などを中心として継続的な豪雨が発生し、深刻な洪水被害をもたらしています。これにより、多数の死傷者と甚大な物的損害が生じています。これを受けて、国家防災減災救災委員会は28日夜、国家自然災害救助緊急対応レベル4級を発動しました。

習近平中国共産党中央委員会総書記の洪水対策・救援活動に関する重要指示と李強総理の指示要求を徹底的に実行し、『国家自然災害救助緊急措置策』に基づき、国家発展改革委は今回の緊急資金を手配しました。この資金は、北京市が洪水被害後の緊急復旧、特に被害が深刻な密雲区や懐柔区などにおける交通、水利、医療などのインフラ設備や公共サービス施設の緊急復旧を重点に、一日も早く正常な生産・生活秩序を回復させるために重点的に活用されます。

今回の豪雨が始まって以来、北京市の平均降水量は29日午前0時の時点で165．9ミリメートルに達しています。中でも密雲区の郎房峪と朱家峪では543．4ミリメートルの降水が観測されるなど、継続的な記録的豪雨が重大な災害を引き起こしました。全市で30人の死者が確認されており、そのうち密雲区が28人、延慶区が2人となっています。（提供/CRI）