中国の科学者、珍しい深海タコの新種を発見

CRI online    2025年7月29日(火) 18時20分
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中国の科学者が珍しい深海タコの新種を発見しました。

中国科学院海洋研究所はこのほど、深海に住むタコの新種を発見し、「飛天煙灰蛸」(feitianジュウモンジダコ)と命名しました。研究者たちは統合分類学的アプローチでタコ類の系統的進化の関係を分析し、深海環境におけるタコの適応性を検討しました。これに関する成果は国際的学術ジャーナル「Organisms Diversity & Evolution(生物の多様性と進化))」で発表されました。

ジュウモンジダコは頭足綱八腕目有触毛亜目に属し、深海に生息するタコの一種です。新種の飛天ジュウモンジダコは西太平洋のカロリン海山の水深1240メートルの場所で発見され、体長は約20センチ、全体は半透明のオレンジ色をしており、皮膚は柔らかく、ゼラチン状の質感を持っています。水中を泳ぐ際に腕間膜を優雅に収縮させたり伸ばしたりする様子が「大きな耳」のようなひれを打ち振る様と相まってひらひらと舞う精霊のように見えることから、研究者は敦煌壁画の空を飛ぶ仙女「飛天」に着想を得て飛天ジュウモンジダコと命名しました。

研究チームは遺伝情報の分析結果に基づいて、ジュウモンジダコ属の分類学的位置を確認しました。また、この研究は最近の有触毛類タコの分類学的見直しに新たな証拠を提供し、有触毛亜目がメンダコとヒゲダコの二つの単系群に細分化できることを確認しました。古生物学的証拠に基づいて、現生の深海頭足類の共通の祖先は浅海環境に起源を持つ可能性があると推測しています。

研究チームはまた、深海タコの深海適応戦略についても検討し、深海タコは自ら能動的に泳ぐのを避け、移動する速度を落として代謝を下げるなどの適応メカニズムによって、高圧、低温、酸素不足という極深海の環境で自由に生存できるようにしている可能性があるとみています。(提供/CRI

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