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独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは27日、「中国で悪質な襲撃事件に対する情報統制が日増しに強まり、人々から不満の声が上がっている」とする記事を掲載した。写真は中国の公安車両。
独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは27日、「中国で悪質な襲撃事件に対する情報統制が日増しに強まり、人々から不満の声が上がっている」とする記事を掲載した。
記事がまず取り上げたのが、6月末に北京郊外で人が車にはねられた時の対応だ。小学校付近で子どもが車にはねられたが、警察が発表したのは「35歳の男性運転手が不適切な運転で歩行者にぶつかった」という内容で、学校や被害者への言及はなかった。6、7人が路上に横たわる現場の写真はすぐにネットから削除され、SNSの微博(ウェイボー)では「われわれは真相を知ることが必要だ」という声が上がった。
記事は「中国当局は社会の動揺を防ぐ手段として情報統制を拡大させてきた」と続けて「この半年の間に、いわゆる無差別襲撃も情報統制の審査対象に加わったようだ」との見方を示し、専門家が「政府は模倣犯を防ごうとしているのかもしれない」とコメントしたことも伝えた。このほか、地方当局が自らの職責を果たせていないことを隠そうとしている可能性もあるという。
記事はさらに、人々に車が突っ込んで35人が死亡した昨年11月の広東省珠海市での事件などを取り上げて「その後、情報の封じ込めはさらに厳格になった」と言及。「今年4月に浙江省金華市の小学校前で車が人をはねたという情報がネットに流れ、少なくとも3社が関連の報道を行ったもののすぐに削除された。これまでのところ当局はいかなる情報も発表していない」と指摘した。
記事はまた、地方当局は新たな方法を取っているようだと述べて、「迅速に情報を発表するが、詳細は極めて減らす」ことだと説明。「5月15日に北京の小学校前で車が歩行者をはね、当局は数時間以内に情報を発表したが、現場が小学校のそばだという情報は省略された」とし、「当日の夜は情報の封じ込めが行われたようで、現場周辺には警察官が配置されていた。また、パトロールのボランティアらしき男性が知らない人と話をしないよう近隣住民に警告していた」と伝えた。(翻訳・編集/野谷)
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