拡大
佐賀県伊万里市の強盗殺人事件で亡くなった椋本舞子さん(40)に、中国で哀悼の声が上がっている。
佐賀県伊万里市の強盗殺人事件で亡くなった椋本舞子さん(40)に、中国で哀悼の声が上がっている。
26日午後4時20分ごろ、椋本さん宅に男が現れナイフで脅して金を渡すよう要求。椋本さんは1万1000円を渡したが、その後70代の母親と共に切り付けられた。母親は首に切り傷を負ったが、命に別条はない。佐賀県警伊万里署は27日、近くに住むベトナム国籍の技能実習生の男、ダム・ズイ・カン容疑者(24)を強盗殺人と住居侵入の疑いで逮捕した。
漢字が好きだったという椋本さんは佐賀大学の第2外国語で中国語を専攻。2019年から、江西省景徳鎮市の大学で日本語講師として勤務していた。中国国営の新華社のインタビューにも出演し、地元の伊万里市も景徳鎮と同様に陶磁器で有名などと紹介していたという。
中国のSNS・小紅書(RED)で28日、椋本さんの教え子だったという江西省在住の女性が大学の教室内で教える椋本さんの写真をアップし、「先生、どうか安らかに」と哀悼の意を表した。女性は「今もこの現実が受け入れられません。ニュースを見た時、頭が真っ白になり、足が震え、信じられない気持ちでした。なぜよりによって佐賀県で、なぜよりによって先生とまったく同じ名前なのかと。先生は『自分の名前は日本では珍しい』って言っていましたね」と苦しい思いを明かした。
また、「ついさっきまで、先生が私たちに好きなアニメを勧めてくれ、私のネイルを『きれいだね』って褒めてくれ、一緒にカラオケで宇多田ヒカルを歌い、学校の歌唱大会を一緒に見て『この子、上手だね』って話していたような、そんな気がします」「去年の教師の日にモモとナシをプレゼントして『桃李満天下(教え子が世にあふれるという意味。教師への感謝を表す)』の話をたどたどしい日本語でしたら、ちょっと大げさに『かわいい』って言ってくれましたね」などと思い出を振り返った。
そして、「先生は本当に優しい人でした。どうしてこんなにも優しい人が、悪い人に目をつけられてしまったのでしょうか。最後の瞬間までお母様を守ろうとしたのでしょう。もうすぐ次の学期でまた会えるはずだったのに。どうして日本に帰ってしまったの?犯人が厳しく裁かれることを心から願っています。もし来世があるなら、また先生の生徒になりたいです」とつづった。
この投稿には他のユーザーからも「本当につらい」「あなたの投稿を見て泣いた」「ニュースを見て、まさか国内で教えていた先生だったなんて。本当に残酷な事件」「語学の先生ってみんな辛抱強く、優しく教えてくれるんだよね。まさかこんなことになるなんて」「あなたの投稿を見ると、とても優秀で優しい人だったんだね。悪人には厳罰を。先生が安らかに眠ることを祈ってる」「ご冥福をお祈りします」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)
Record China
2025/6/3
Record China
2025/5/6
Record China
2025/5/16
Record China
2025/7/16
Record China
2025/7/12
Record China
2025/7/6