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2025世界人工知能大会およびAIグローバルガバナンス・ハイレベル会議が上海市で開幕した。
7月26日、2025世界人工知能大会(WAIC)およびAIグローバルガバナンス・ハイレベル会議が上海市で開幕した。今大会は「スマートの時代、助け合う地球社会」をテーマとし、会議・フォーラム、展示会、コンテスト・アワード、応用体験、イノベーション育成の五つの分野で構成されている。展示面積は初めて7万平方メートルを超え、800社以上が出展、3000件を超える最先端の展示品が披露され、過去最大規模となった。
今では、「AI+観光」「AI+教育」「AI+工業」「AI+金融」「AI+オフィス」など、多くの分野でAIが活用されている。今回の大会では、医療・金融・生活といった場面にAIを取り入れた最新製品が来場者の注目を集めた。
今年は、ファーウェイの大規模ハイパーノードクラスター「CloudMatrix 384」、アリババの最新世代の混合推論モデル「Qwen3」、KingsoftのWPS Office、金融大手アント・グループが開発したAI健康相談アプリ「AQ」、iFLYTEK のAI学習機などが、「展示会の宝(鎮館之宝)」に選ばれた。例えば、アント・グループのAI健康相談アプリ「AQ」は、AIが利用者からの健康関連の質問に回答したり、検査結果を解読してアドバイスをしたりする。また、疾病の判定や、慢性病の管理など、100種類以上のAI機能を搭載し、269の専門医エージェントや、全国5000の病院、約100万人の実在医師による診療予約・相談サービスと連携している。2024年9月に、10億人以上が利用するスマホ決済アプリ「支付宝(アリペイ)」上で使える「ミニプログラム」として試験運用が始まり、2025年6月には独立したアプリとして正式リリースされた。これまでに、ユーザー数は累計1億人を超えた。
また、WAIC初日にはアリババが初の自社開発AIグラスの技術開発の進捗を発表した。この「Quark AIグラス(夸克AI眼鏡)」はすでに開発が完了し、年内に正式発表される予定だという。今回の大会で初めて完成品の形で公開されたこのAIグラスは、通話や音楽再生に加えて、リアルタイム翻訳や音声アシスタント、会議議事録作成などの機能を備え、さらに技術的ブレークスルーとして、AIインタラクション、装着感、バッテリー性能、ディスプレイ品質などの面で再構築が行われている。
アリババのスマート情報事業群の端末業務責任者は、「AIグラスはスマートウェアラブルデバイスの中で最も有望な製品形態になるだろう」と語り、「人類にとってもう一つの“目”と“耳”となり得る。さまざまな場面への高い適応力を持ち、次世代のヒューマンコンピューターインタラクションにおける“感覚のハブ”となる可能性が高い。これにより個人のデータ量が爆発的に増加し、スマートフォンに次ぐ重要な個人向けモバイルデバイスとなる見込みだ」と語った。
現在、AI分野では次々とイノベーションが起きている。大規模言語モデルなどの分野では日進月歩の進化が見られる。AIはより高効率で高知能な方向に加速的に進化しており、実体経済との深い融合が進み、経済成長の新たなエンジンとなりつつある。社会生活のあらゆる面にも浸透してきている。一方で、AIがもたらすリスクや課題への関心も高まっている。
しかし、どれほど技術が進化しようとも、AIは人類に恩恵をもたらす「国際的な公共財」であるべきだ。AIは世界を再構築しつつあるが、人類がAIに打ち負かされることはない。人類独自の創造力、感情、道徳的判断は、AIの計算力と相互補完を形成できる。未来は人類と機械の対立ではなく、協力と共進である。AIは人類の潜在能力を拡張し、人類はAIの進む方向を示す——共に、よりスマートな文明の新たなページを開いていくことになるだろう。(提供/CRI)
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