中国人的資源・社会保障部は先ごろ、「ドローン編隊飛行計画者」や「高齢者ケアサービス士」、「内装施工管理者」、「コーヒー加工者」、「家事サービスマネージャー」を含む17の新たな職業と、「串焼き調理師」、「撮影旅行プランナー」、「睡眠・健康管理士」を含む42の新たな職種を正式に発表した。統計によると、2019年に新職業情報が発表されるようになって以来、関連当局は7回に分けて合わせて110の新職業を発表してきた。人民網が伝えた。

新たな職業が次々と誕生していることは、何を意味しているのだろうか？

まず、経済がエネルギッシュに躍動していることを反映している。突き詰めて言うと、新職業の誕生は経済・社会が発展した結果であり、そこには市場の方向性、業界の動向、生活のニーズなどが反映されている。近年、人工知能（AI）やビッグデータといった新興技術が急速に発展し、応用が進んでいるのを背景に、技術も勢い良く進歩し、新たな生産環境や生産スタイルが生まれ、労働者の能力とスキルに対しても新たな要求ができ、新職業が誕生している。

次に、多様なキャリアアップの道が開拓されていることも挙げられる。就職は人々の最大の関心事であり、十分な雇用の機会を提供するためには、雇用数を増やす必要がある。現時点で、労働力市場には「求人難」と「就職難」の並存という構造的矛盾が存在している。新職業が誕生することで、市場のニーズを正確に把握し、政府や学校、社会機構が適時調整を行うよう導き、新たなスキルを備える人材を積極的に育成し、労働力の需要と供給のマッチング効率を高めることができるほか、労働者に対してもはっきりとしたキャリアアップの道を提供することができる。

さらに重要な点として、新職業が登場すると体系的な人材育成基盤の構築が必要となることが挙げられる。関連当局が新職業に合わせて職業標準や評価規範を制定するにつれて、「職種に求められる技能＋技能訓練＋技能評価＋雇用サービス」という全サイクルのサービスが提供されるようになり、より多くの労働者に新たなチャンスと新たな選択肢を提供できるようになる。（提供/人民網日本語版・編集/KN）