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山西省で発見された900年前の夫婦墓の発掘資料が公開されました。
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中国北部の山西省考古研究院は7月24日、同省汾陽市から出土した北宋元佑八年(1093年)の夫婦墓の発掘資料を発表しました。この墓の発見は、宋(960〜1279年)と金(1115〜1234年)の墓葬の差異を明確にする上で、重要な根拠を提供しました。
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山西省考古研究院と呂梁市文物考古学調査探査隊から成る合同考古学チームは、2021年10月から2022年6月にかけて、汾陽市にある古代遺跡の発掘を進めました。その際、北宋元佑八年の年号が刻まれた夫婦墓を発見しました。
この墓の墓主は杜太君という女性とその夫で、墓碑銘によると息子が宋元佑八年に二人を一緒に埋葬したとのことです。墓からは陶魂塔(死者の霊を祭る塔状の陶器)や陶缶、陶鉢、陶皿、磁器碗、すずり、木櫛、銅銭、墓誌など計21点が出土しました。
夫婦墓から出土した紅白に彩色された陶魂塔と陶鉢は、墓を鎮める機能を持つ器物で、漢代(紀元前202年〜220年)以降、道教の「解注器(生者と支社の災いを払う法術用品)」から発展してきたものとされます。陶魂塔は缶と塔が連なり、唐の時代から流行しました。唐代(618〜907年)には缶が主体でしたが、宋代になると塔が主体となりました。この墓から出土した2点の陶魂塔は形がほぼ同じですが、細部には多くの違いがあります。いずれも紅白の彩色が施され、ひつぎの両側に対称的に置かれていました。
汾陽地区では明確に年代が記された宋代の墓は極めて少なく、土洞の墓はさらに珍しいものです。この墓で発見されたセットの陶魂塔は完全な形で出土し、彩色された陶缶は透かし彫りの塔の上に安置されていました。従来、同地で発掘された墓は詳しい年代が分からないため、多くは大まかに宋代、金代のものとされてきましたが、今回の夫婦墓の発見は宋と金の墓の区別をさらに明らかにするために重要な根拠を提供しました。(提供/CRI)
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