中国の研究者、細胞の核小体内部の構造と効率的な機能の秘密を解明

CRI online    2025年7月27日(日) 15時0分
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中国の研究者は細胞の核小体内部の構造と効率的な機能の秘密を解明しました。

上海にある中国科学院分子細胞科学卓越革新センターの陳玲玲研究員が率いる研究チームはこのほど、細胞内の核小体の内部構造を初めて見極め、効率的な運用の秘密を解明しました。細胞内でタンパク質を合成するリボソームRNA(rRNA)は細胞内に最も多く含まれるRNA(DNAと並ぶ核酸の一種で生命の基盤を形成する重要な分子)の一種であり、その生産を担当する核小体は細胞の中で最も忙しい「工場」の一つです。この核小体という「工場」の研究の成果は7月23日、国際学術誌「ネイチャー」にオンラインで掲載されました。

研究チームによると、核小体は合理的な区域分けにより、生産性を高めるだけでなく、品質管理も効果的に実施することができるとのことです。小さなサブユニットの加工進捗(しんちょく)に遅れが生じると、核小体の「品質制御システム」が起動し、「不合格品」の流出を防止します。これにより、核小体の内層領域が膨張して破裂し、構造が再編成されます。これは問題のある生産ラインを取り壊し、新しい生産ラインを再構築するプロセスに似ています。

核小体の内層領域の構造も、リボソームRNAの加工効率を決定します。ゼブラフィッシュなどの下等生物では、内層領域が比較的簡単ですが、ヒトなど高等動物では、核小体の内層領域が二重構造に進化しています。この構造のアップグレードは、複雑な成長ニーズを満たすため「分業と適正化」が続けられた結果かもしれません。

陳研究員は、論文の掲載からわずか1時間余りで、米ハーバード大学の同業研究者から「この発見は『非常に驚いた』。造血システムにおけるリボソーム生成に関する自身の研究に新たなアイデアを提供した」と称賛するメールを受け取りました。(提供/CRI

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