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21日、中国のポータルサイト・捜狐に、劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像」の映画レビュー記事が掲載された。写真は名探偵コナン。
2025年7月21日、中国のポータルサイト・捜狐に、劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」の映画レビュー記事が掲載された。
記事の筆者はまず、「以前鑑賞した劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』の映画レビューを簡単にまとめておくことにする。おそらくは、ある記事か、あるいは映画館のポスターに書かれていた『この10年で最高の劇場版』というような文言を見たせいで、鑑賞前の期待値が過度に高くなってしまい、結果としてやはり少し落胆することになった」と述べた。
続けて、「おそらく子どもの頃から見続けてきたという思い入れのせいであろう。多くの観客はかなり寛容で、評価も比較的甘めである。もちろん、近年の平均点すれすれの劇場版作品と比較すれば、同作は多少なりともクオリティーは高いとは言えるが『最高傑作』と呼ぶには程遠い。正直に言えば、自分は熱心なファンというわけではないが、長年見続けてきたこともあり、シリーズの設定にはかなりなじみがある。それがこの作品の特徴であり、もはや染みついた要素でもある。同作もその例に漏れず、シリーズに欠かせない要素がすべて詰め込まれていた。特に今回は、中国文化に関する知識も多く取り上げられており、中国のファンにとってはうれしい驚きであったに違いない」と言及した。
また、「登場キャラクターが増えるにつれて、全体のバランスを取るのもますます難しくなってきている。それでも、可能な限り各キャラクターに見せ場を用意しているのが分かり、群像劇としてここまでやれているのは十分に評価に値する。ネット上ではよく『犯行動機が幼稚すぎる』といった意見も見かけるが、現実にはもっと理不尽な理由で事件が起こることもあるかもしれない。人間の心がほんの一瞬でも揺らぎや歪みを見せれば、バタフライ効果によって、その結果は取り返しのつかないものとなり得るのだ」と論じた。
さらに、「動機うんぬんはさておき、物語全体としては比較的しっかりしており、登場キャラクター同士の多様な感情のやり取りにも配慮がなされていた。ただし、展開のパターンはやはり見え透いている。この手のジャンルで最も重要なのは『真相』であり、これが観客を引き付ける最大の要素である。残念ながら、筆者はかなり早い段階で黒幕の正体を見抜いてしまい、何度か鑑賞を中断しようかと思った。もう『名探偵コナン』に夢中になる年齢を過ぎてしまったのだろう。それでも、最後まで敬意を持ってしっかりと見届けた。そもそも制作側もそれほどミスリードを仕掛けるつもりはなかったのかもしれない。というのも、観客の推理をかき乱すような容疑者の数が非常に限られていたからだ。もし事前の期待値がもう少し低ければ、全体としては十分に満足できる作品だったかもしれない」とした。
そして、「同作には評価すべき点もある。それは、事件と物語に純粋に焦点を当て、毛利蘭(もうりらん)や灰原哀(はいばらあい)との恋愛要素に寄りかからず、人気キャラクターの無理な登場によってファンの好感を消耗することもなく、黒ずくめの組織を安易な『おまけ』として使わなかったことだ。毛利小五郎(もうりこごろう)も今回はいつもほどの無能ぶりはなく、むしろ新たなかっこよさを見せていた。物語が整合性に欠けていた点は否定できないが『名探偵コナン』を見る上で、今さら整合性など気にする必要があるのだろうか。あれこれ思い返してみても、やはり自分が最も好きなのは、02年公開の劇場版『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』である。気が付けば、あれから23年が過ぎていた」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)
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