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23日、第一財経は、スズキに続き三菱自動車も中国事業から撤退することになったと報じた。写真はスズキ。
2025年7月23日、中国メディアの第一財経は、スズキに続き三菱自動車も中国事業から撤退することになったと報じた。
記事は、三菱自動車が先日、中国での合弁会社である沈陽航天三菱汽車発動機製造から撤退し、この会社でのエンジン事業を終了したことを発表したと紹介。これにより、三菱自動車が中国国内のすべての合弁企業から撤退したことになると伝えた。
また、撤退の理由については中国の自動車産業が急速に電動化する中で、中国の市場環境を再評価した結果、地域戦略を調整せざるを得ず、合弁関係の終了を決定したと説明する一方で、中国市場での自動車製品販売からも撤退するかについては明言を避けているとした。
その上で、1970年代より中国事業を展開し、エンジンや完成車生産で中国自動車産業の現地化に大きく貢献してきた三菱自動車の撤退は、中国市場における日本メーカーの厳しい状況を表していると指摘し、スズキも中国市場から撤退したほか、トヨタやホンダ、日産など日系メーカーが軒並み中国市場での販売台数を減らしていると紹介した。
記事は、中国市場の変化について、電気自動車(EV)をはじめとする新エネルギー車が急速にシェアを拡大し、ガソリン車中心の日系車の生存空間を圧迫していること、ガソリン車においても中国ブランドが効率の高い独自のエンジンを開発する技術を獲得したことなどを挙げた。そして、日系メーカーが現状の打破に向けて、電動化やスマート化への転換を急ぎ、中国市場向けにEVを投入し始めるとともに、華為技術(ファーウェイ)や小米(シャオミ)など中国のハイテク企業との提携にも取り組んでいると伝えた。
そして、日系メーカーが「中国で中国向けの自動車開発」といったスローガンを掲げて改革に取り組んでいるものの、新たな戦略が走行するかについてはまだまだ不透明だとの見方を示している。(編集・翻訳/川尻)
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