10年ぶりに日本を訪れて感じた変化―中国人女性

Record China    2025年7月24日(木) 8時0分
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中国のSNS・小紅書(RED)に19日、「10年後に日本を再び訪れた感想」と題する中国人女性の手記が投稿された。

中国のSNS・小紅書(RED)に19日、「10年後に日本を再び訪れた感想」と題する中国人女性の手記が投稿された。

女性は「2015年に何人かの友人と関西を訪れたことがある。帰りに空港へ向かう電車の中で『絶対にまた来よう』と思った。あれからもう10年が経つとは。当時、帰国した後は本当に禁断症状が出るほどで、とても清潔な環境、豊富に並ぶ商品、そして『お客様は神様』という感じの接客がとても恋しかった」と振り返った。

また、「窓口で購入したJRの切符をうっかり取り忘れた時には、係員がわざわざホームまで届けてくれた。道を尋ねたお姉さんは、教えてくれるだけでなくに連れて行ってくれようとした。通りすがりのおばあさんが親切に写真を撮ってくれたこともあった」としつつ、「こうしたことは、10年後の今回の旅行ではまったく感じられなかった」と指摘。「たまたま今回は運が悪かったのかもしれないけど、貸切バスのガイドとのやり取りからも、日本経済が低迷し、人々の生活が以前より厳しくなっているのが感じられた。心の持ちようにも変化が生じているのは間違いなく、サービスの質だけでなく、商品の質も以前ほど良くはなかった」とつづった。

一方で、「旅行の醍醐味(だいごみ)は見聞を広げること。例えば、大阪では2階建ての戸建てが約200万元(約4000万円)で買えると知った。しかも永久所有権付き。中国の三・四線(地方)都市でも、そんな価格で買えるとは限らないだろう。少なくとも厦門では絶対に無理だ」としたほか、教育面についても「日本の学校は競争が激しくないので中国人の学生が行けば圧倒できるそうだ。奨学金も豊富で、就職も比較的しやすく、労働環境も厳しすぎず、残業がない。子どもがいる女性は早く帰ることもできるらしい」と見聞きした日本の良さにも言及した。

女性は、「日本に定住するなら環境や文化に適応する必要がある。かなり抑圧的な面もあるようで、実際、東京の地下鉄では自殺に遭遇したし、娘は『ぶつかり男(人混みでわざと人にぶつかる男)』にぶつかられた」としながらも、「絶対的なユートピアなんて存在しない。結局は人それぞれの選択と価値観の問題。出会った何人かのガイドさんたちはみんな北方出身で、日本での生活もうまくいっているようだった」と回想。「でも私にとって一番受け入れがたいのはやっぱり食事。どうしても中国の胃には合わない。帰国して真っ先に『水煮魚(唐辛子を用いた魚の煮込み料理)』を食べに行った」とし、最後に娘に「日本に留学したい?」と聞いたところ、「行きたくない。ぶつかり男がいて、トラウマになった」との返事が返ってきたことを報告した。

この投稿に、中国のネットユーザーからは「日本から帰ってきたばかりだけど、確かに魅力が乏しかった。短期的にはもう行くことはないと思う」「うちも去年、久しぶりに日本に行ったけど、連れて行った娘は『次から私を連れて来ないで。日本には楽しいこと何もない』って言ってた」「日本のサービスレベルは本当に下がった。多くの場所では、(良い態度を)装うことすらしなくなった」「同感。15年前に初めて日本に行った時は、静かで清潔というのが印象深かった。でもコロナ後に行ったら東南アジア系の労働者が増えて店の接客の質もだいぶ落ちた」「20年前に初めて日本に行って衝撃を受けた。その後、何度か日本に行って、空港に着くたびに日本独特の澄んだにおいがするなと感じた。でもここ数年は東京にしても大阪にしても、そういう感じがなくなった」など、日本の変化を指摘する声が上がった。

一方、「日本の方が国内よりも良い点をいくつか挙げるとするなら、街中でたばこの臭いがしないこと、トイレが清潔で温水洗浄便座があること、人同士の境界感が強いこと。それ以外は中国がすでに追い抜いてる」「20年以上前に行った時は、日本人がうらやましくて仕方なかったけど、今は差が小さくなってそれほど良いとは思わなくなった」「簡単なことだ。国内が良くなって差が小さくなったこと、日本の若い世代が前の世代のようにペコペコしなくなったことで、それほど良いと思わなくなったんだ」「十数年前に日本に行った時は本当に、あれもこれも買いたくなった。水筒まで何個も買って帰った。でも今行っても何もほしいと思わない。たいていの物は国内にもあるし、越境ECもある。日本料理上海にもたくさん店がある」など、中国が成長したことで日本の良さを感じにくくなっているという声も目立った。

さらに、不動産の購入について「(日本の不動産は)確かに永久所有権付きだけど、毎年、固定資産税を払わないといけないことを言ってない。一生払い続けた場合、もう1軒家が買える額になる」「日本の不動産は毎年、固定資産税を払わないといけない上に相続税もかかるぞ」といった声も。

このほか、「大阪は汚いって聞いていたけど、行ってみたら逆だった。私が住んでいるところはとても清潔だし、お店の店員さんの接客態度もすごく良い」「9年ぶりに日本に行った。前回は東京で、今回は日本の中で一番モラルが低いと言われる大阪だったけど、それでも日本の街の景観は中国をリードしていると思った。中国はここ数年、インフラはかなり整備されたけど、都市管理の面では大きな進歩はなく、電動バイクや露店や違法駐車などの面では逆に悪化してるとさえ思う」「ハード面じゃなくて人の素養が違うんだ。国内の街ではあちこちにたばこを吸う人や痰を吐く人がいるから」など、それでも日本の方が良いという意見も見られた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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