習近平国家主席はこのほど開催された中国最高指導部会議の一つである「中央都市作業会議」で、「現代化人民都市」の構想を提唱しました。中国共産党は歴史を通して、数回の都市作業会議を開催してきました。毎回の会議の開催はいずれも、都市建設が新たな段階に入ったことを示すと同時に、トップダウン設計によって新たな段階に適合する都市発展の新たな手法と新たな道筋を示すものでした。

前回の開催は2015年でした。当時の中国の都市化は依然として加速発展の段階にあり、汚染や交通渋滞などの「都市病」もますます深刻化する状況でした。この時の都市作業会議は時宜を得た是正措置を打ち出したました。10年後の現在における中央政府の最新の判断は、中国の都市化は急速な成長期から安定発展期へと転換しつつあり、都市の発展は大規模な量の拡大段階から、既存資産の質の向上と効率化を主とする段階へと移行すべきだというものです。そのため、「革新的で、居住に適し、美しく、強じんで、文明的で、スマート」「現代化された人民都市」の建設という目標が提唱されました。その核心部分は、都市の「規模の拡大と数の増加」を単純に追求するのではもはやなく、既存の都市を「良く管理し、良く治める」ことです。具体的には、「都市再生」を手がかりとして、都市群の構造を最適して「大都市病」の緩和し、老朽化した住宅やライフラインネットワークの修繕による旧住宅地の質の向上や歴史文化の継承による「画一的な都市景観」の回避、多用な主体による共同統治を通して都市の統治効力を高めることです。

10年前のこの会議が主に都市の無秩序な拡張がもたらした「病」の解決に焦点を絞ったことに比べれば、今回の会議は都市の安定発展、すなわち都市の質を高め、人々の生活をより良くすることを、より強調しました。（提供/CRI）