無錫市とファーウェイがAIイノベーションセンターを共同設立―中国

Record China    2025年7月21日(月) 13時40分

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11日に開催された「華為クラウド都市サミット2025・無錫」で、無錫市とファーウェイ傘下の華為クラウドが共同設立したAIイノベーションセンターの稼働開始が宣言された。

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11日に開催された「華為クラウド都市サミット2025・無錫」で、無錫市とファーウェイ傘下の杭州華為雲計算技術(以下、華為クラウド)が共同設立したAIイノベーションセンターの稼働の開始が宣言された。同センターは技術研究開発、産業支援、エコシステム育成を一体化したサービスプラットフォームを構築し、AIが支える新型工業化を支援する。新華社などが伝えた。

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同センターでは、大規模言語モデル(LLM)などの生成AI訓練や運用のためにファーウェイの製品のクラウドマトリックス(CloudMatrix)384スーパーノードが使われる。華為クラウドの黄瑾(ホアン・ジン)副社長は同製品について「AIモデルの性能を高める『専門家モデル(MoE)』を効果的に活用」「高速ネットワークと大容量の記憶装置で大量のデータ処理を実行」「安定性に優れ、昼夜問わず継続して学習や解析を行うことが可能」「使いたいときにすぐ利用開始できる利便性」などの特徴を挙げ、最先端の技術でAIの基盤を一新すると述べた。

黄副社長が華為クラウドの役割として「パートナーを支援し、顧客が先進的な業界向け大規模AIモデルを構築できるようにすること」と説明し、稼動を開始したAIイノベーションセンターについて「エコパートナーと連携して、集積回路、最先端機器、新エネルギー(風力発電や太陽光発電)、バイオと医療、新素材、自動車部品、情報技術、航空宇宙などの分野の産業界の顧客のスマート化を加速し、『素晴らしい無錫』を共に創造します」と説明した。


国家製造強国建設戦略諮問委員会の蘇波(スー・ボー)副主任は、世界の製造業構造が深く変化する中で、AIは大規模モデルを代表とする汎用AIの発展段階に入り、「破壊力」を伴う最先端の技術が次々に登場していると指摘した。さらに、中国の今後について「次世代のAI技術を中核的エンジンとしてしっかりと把握し、スマート製造の深化を全力で推進すべきです。革新的突破を実現するため、中国のスマート製造はモデルパターンの革新、エコシステムの再構築、制度の革新の3点を達成せねばなりません。また、自主革新と開放的な協力を堅持し、新しい質の生産力の発展を加速し、新たな産業エコシステムの構築と育成に努めるべきです」と述べた。

遠盟健康集団の最高技術責任者を兼務する楊宇(ヤン・ユー)総裁は、医療健康産業の大規模モデル構築と実装の過程を紹介した。同集団はファーウェイのAIプロセッサーである昇騰(Ascend、アセンド)を積極活用し、基盤部分の計算力からアプリケーションの提供に至るまでの医療健康用AI実装ルートを構築した。そして華為クラウドと協力して、業界初の自己完結型の医療健康用AI大規模モデルの運用体制構築した。すなわち、スマート問答、保険審査、立替払い、報告書作成などでAIの支援によるスマート医療健康ソリューションを提供し、サービス効率や保険審査の精度を向上させ、収益力の向上に寄与したという。

「華為クラウド都市サミット2025・無錫」の会場では、「無錫AIエコシステム共創先鋒行動」の始動式も行われた。同行動は企業や大学、研究機関などの力を集結し、AIの革新的応用を共に探求し、開放的かつ協調的でウィンウィンのAIエコシステムを構築することを目指す。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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