拡大
海南省産ドリアンの今年の予想生産量は2000トンに上る。
中国は世界最大のドリアン消費国だが、地理的位置や気候条件などが原因で、国産ドリアンの大量生産はこれまでずっと実現できていなかった。試験栽培の過程では、土壌圧縮や病虫害、水と肥料の比率などが、どれもドリアンの木にとって栽培の成否に関わる試練となっていた。
そんな中、海南省優旗農業の多くの科学研究者が力を合わせて取り組んだ結果、こうした難関がついに攻略された。そして2023年には大量生産に成功して、第1陣となる国産ドリアが出荷された。
喜ばしいことに、スマートモニタリングシステムによる水や肥料の適時調整・コントロールやドローンによる成育状況のチェックなど、精密化された管理の成果が挙がっている。優旗公司の約933ヘクタールに及ぶドリアン畑のうち、今年は約267ヘクタールでドリアンを収穫でき、生産量は2000トンに達する見込みだ。
同社の郎海波(ラン・ハイボー)副総経理は「当社のドリアンには、『恒圧微噴灌漑』で水をやり、地元産の海の雑魚で作ったタンパク質豊富な魚粉肥料を与えている。それに北緯18度の太陽の光を浴びているので、品質が悪いわけがない」と笑顔で語る。
国産ドリアンの栽培には、企業だけでなく、村も取り組んでいる。
優旗のドリアン畑がある三亜市育才生態区明善村は2024年、中央財政連携推進郷村振興補助資金300万元(約6000万円)以上を使って、優旗と共同で合作社を立ち上げた。この合作社が技術や種・苗を提供し、村が土地を提供して、管理を行っている。
ドリアンは苗木を植えてから収穫まで5年かかる。明善村ではドリアン畑の土地を十分活用するべく、優旗が提供した技術や立体化栽培スタイルに基づいて、18カ月で収穫が可能なパイナップルも植えている。こうすることで、短期間で利益を上げることができるようにし、「短期+長期」という複合経営によって収益を確保している。
ドリアン産業を発展させるために、明善村は「特色ある栽培+テクノロジーエンパワーメント+農民と農業企業が連携し農業発展けん引」という産業発展モデルを模索している。今後は現地の自然景観や風俗、習慣、文化と組み合わせ、ドリアンをテーマにしたアグリツーリズムを打ち出し、農業・文化・観光が融合した発展を促進し、農村振興をさらに進めていく計画だ。
中国国産ドリアン産業の未来が開けようとしている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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