中国の女優ホアン・ヤンディエンティエン（黃楊鈿甜）が着用したイヤリングを巡って浮上した問題について、四川省雅安市の関連機関が調査結果を発表した。

18歳のホアン・ヤンディエンティエンは、2017年のヒット作時代劇「楚喬伝～いばらに咲く花～」で主演女優チャオ・リーイン（趙麗穎）の子供時代を演じたことで知られる。また、同作の続編と紹介される最新作「氷湖重生」ではヒロインに起用された。

今年5月、ホアン・ヤンディエンティエンが中国のSNS・微博（ウェイボー）に投稿した写真で着用しているイヤリングが230万元（約4700万円）相当の英高級ブランド品ではないかと注目を浴びた。ホアン・ヤンディエンティエンの父親が過去に雅安市の公務員だったことから、高額消費の不合理さを問う声がウェイボーに噴出。父親の職権乱用など汚職を疑う声や、在職中の副業などといった話題が拡散された。

雅安市聯合工作室は16日、一連の騒動に関して2カ月にも及んだ調査の結果を発表。問題のイヤリングは鑑定の結果、300元（約6200円）前後の模造品であり、ホアン・ヤンディエンティエンの母親が友人から贈られたものだったことを明らかにした。

また、雅安市紀律検査委員会はホアン・ヤンディエンティエンの父親が同市外事局に在職中、商業活動に従事するなどの勤務規定違反があったことを報告。3日付で違法所得の没収を通達したことを明らかにした。

動画配信サービス・愛奇芸（iQiyi）が公開している「氷湖重生」の予告動画では、キャスト名からホアン・ヤンディエンティエンの名前が消えていることが話題に。別の女優を起用して撮り直す可能性もあるのではないかと動きが注目されている。（Mathilda）