中国新疆ウイグル自治区走る豪華観光列車、「陸上のクルーズ」と中国メディア

Record China    2025年7月20日(日) 5時0分

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中国新疆ウイグル自治区を走る豪華観光列車が国内外の観光客の人気を集めている。

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中国メディアによると、新疆ウイグル自治区で広大な草原やゴビ砂漠を走る豪華観光列車「新東方快車」が国内外の観光客の人気を集めている。車窓はパノラマ仕様で、シャワー付き個室や娯楽車両、食堂車も完備。陸上の「豪華クルーズ」ともいえる体験ができることが売り物だ。

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中国通信社(CNS)によると、「新東方快車」は1980~90年代に中国が外国からの来賓を迎えるために運行していた観光専用列車だった「東方快車」をバージョンアップした。


現在、新疆ウイグル自治区の鉄道営業距離は9500キロを超え、すべての主要都市を網羅している。「新東方快車」は天山山脈の南北に広がる山や渓谷、ゴビ砂漠、森林、草原、さらには数多くの歴史遺産を結ぶ旅の懸け橋になっている。

「新東方快車」は夜間に走行し、日中は観光地に停車するスケジュールで、移動効率を高めつつ、乗客の休息時間も確保している。新疆ウイグル自治区は中国最大の面積を誇り、観光地が広く分散しているため、このスタイルは非常に理にかなっている。


春のイリ・カザフ自治州では花を楽しみ、秋のカシュガル市ではフヤン(ポプラ)を鑑賞。クチャ文化に触れ、楼蘭古国の謎を訪ねるなど地域ごとに異なる景色と文化を体験できるのが旅の魅力だ。「新東方快車」はこうした自然と歴史・文化を組み合わせ、いわゆる「駆け足観光」にならないよう、ゆとりある深い旅程に仕立てている。


列車には「ゴールドダイヤ」「シルバーダイヤ」「ブルーダイヤ」の3ランクの客室があり、「ゴールドダイヤ」は2人用のスイートが4室だけというぜいたくな仕様。1車両に8人しか乗車しないため、プライバシーも万全だ。旅程は12~15日間で、自治区南北の主要観光地を巡り、料金は1人3万〜7万元(約61万~142万円)だ。列車のシェフが各地の郷土料理を用意し、どの土地でも名物料理を味わえる。

料金には空港送迎、列車利用だけでなく、観光地の入場料、ガイド、食事、宿泊、バス移動などもすべて含まれている。新疆鉄道旅遊発展集団・旅行事業部の副部長、王蓓蓓(ワン・ペイペ)氏によると、今年は「新東方快車」を35本運行予定で、ほとんどの便がすでに満席になっている。


近年、中国国内では所得の上昇とともに、鉄道によるゆったりとした「スロートラベル」が注目されている。拡大する観光需要に応えるため新疆ウイグル自治区では「新東方快車」のような豪華列車のほかにも、「天山号」や「環タリム盆地ツアー」などの観光列車商品を展開。15日間の大周遊から、7日間のコンパクトな厳選ツアーまで、旅行者の多様なニーズに合わせたプランがそろっているという。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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