中国外交部の林剣報道官は7月16日の定例記者会見で、日系企業の社員がスパイ罪で実刑判決を受けたことについて「中国の司法機関は厳格に法に基づいて事件を処理し、当事者の合法的な権利を保障している」と述べました。

同日午前、北京市第二中級人民法院（裁判所）は日本の製薬会社の男性社員にスパイ罪で懲役3年6カ月の判決を下しました。これに対して日本政府は極めて遺憾の意を示し、中国側に早期の釈放を求めました。同日午後の外交部定例記者会見で、林報道官は同件について記者からコメントを求められました。

林報道官は「中国は法治国家であり、司法機関は厳格に法に基づいて事件を処理し、当事者の合法的な権利を保障している。関連する国際条約と中日領事協定によって日本側の領事業務の遂行に便宜を提供する」と述べました。また「中国は一貫して中日経済貿易協力を支持し、在中国の日系企業や日本の方々の合法的な経営に良好な環境を提供している。外国企業が中国で経済貿易協力を展開することを歓迎しており、中国にいる外国人と中国を訪れる外国人は中国の法律を守るべきだ。法に従って行動すれば、何の心配も不安もいらない」と強調しました。（提供/CRI）