ロボットが穀倉で舞い、「冷蔵倉」で鮮度を保持=穀物業界の最新設備が続々登場―中国

人民網日本語版    2025年7月17日(木) 17時30分

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穀物業界の最新設備が続々登場している。

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早期水稲の収穫が始まる中、2025年中国穀物取引大会が7月12日から14日まで遼寧省瀋陽市で開催された。この大会は穀物業界における新型設備の発表の場となっており、数々の「クール」な設備がここで展示される。中央テレビニュースが伝えた。

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例えば、穀倉に導入された新型ロボットは単独でもチームでも作業可能だ。穀物の山に登って自在に動き、障害物を自動で回避し、正確な位置を把握しながら分担して作業することで、凹凸のある穀物の山を短時間で平らに整える。

中科芯禾科技の平倉ロボットプロジェクト責任者の肖霄(シャオ・シャオ)氏は、「これまで3~5人が7日間かけて行っていた作業を、ロボットならわずか1時間で完了する」と語る。

現在、中国では穀倉設備の更新需要が高まっており、スマートな穀物状況監視システム、自動換気システム、害虫防除ロボットなどの新技術が急速に応用されている。中国では全面的なスマート化・グリーン化された穀物貯蔵システムが構築されつつある。

大会会場の河南省展示エリアでは、小麦が収穫・乾燥された後、すぐに入居できる「六面冷蔵倉」と呼ばれる新型穀倉を目にした。いわゆる「六面冷蔵倉」とは、従来の平屋倉庫の技術改造において、屋根、床、四方の壁の六面すべてに断熱対策が施されていることを指す。

中糧科技工業のスマート穀物貯蔵部責任者の裘駿凱(チウ・ジュンカイ)氏は、「畑での収穫から乾燥、そして倉庫への保存に至るまで、技術を高めることで、穀物の品質と量の損失を最小限に抑える努力をしている」と述べた。

「第14次五カ年計画」(2021-25年)以降、中国全土の1200社以上の穀物貯蔵企業が、高水準穀物倉庫の建設や老朽化施設の改修に積極的に取り組んできた。その結果、倉庫の断熱性や気密性といった重要性能が著しく向上し、グリーンな穀物貯蔵環境が大きく改善されている。現在までに、全国の標準倉庫の良好な収容量は7億トンを超え、低温・準低温保管が可能な倉庫は2億トン以上、ガス制御による保存技術が適用されている倉庫は5500万トンを超えている。

さらに、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、AI、モノのインターネット(IoT)などの技術が普及する中、国家の穀物備蓄を担う中儲糧集団は、穀物供給全体のハイテク化を加速させており、全国900カ所以上の直属穀倉で「スマート倉庫」への技術改造が完了している。保存の安全性が向上する一方で、品質安全監視も新たな進展を見せている。会場では、新しい移動式品質検査車を目にした。


中儲糧集団品質検査センターの単暁雪(シャン・シャオシュエ)氏は、「最大の利点は迅速性、柔軟性、機動性、正確性だ。夏の穀物買い取りの際には車を畑まで走らせてサービスを提供でき、収穫前の品質調査などをリアルタイムで行うことができる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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