中国税関総署は7月14日の記者会見で、アフリカ国交樹立53カ国に対してゼロ関税を実施し、中国の大市場で各国の共同発展をけん引すると発表しました。

アフリカは世界のコーヒー主要産地の一つでもあり、ゼロ関税が実施されれば、アフリカのコーヒーが中国のコーヒー消費が急速に増加する市場チャンスをつかむのに役立つとみられています。

アフリカは世界のコーヒーサプライチェーンの重要な一環であり、生産量は世界総生産量の約12％を占め、同時に中国のコーヒー生豆の主要な供給地域の一つでもあります。中国輸入コーヒー業界報告によると、2023年の中国のアフリカからのコーヒー輸入総額は1億7000万ドル（約253億円）で、2014年から2023年までの年平均成長率は41．9％でした。

近年、中国政府はゼロ関税などを通じて、アフリカのコーヒーの中国への輸出を奨励しています。2023年3月1日から、中国はコーヒーや関連製品を含むエチオピアなど3カ国の税目製品の98％に対してゼロ関税を実施すると発表しました。

近年、中国のコーヒー市場は高度発展期に入っており、『2025中国都市コーヒー発展報告書』によると、2024年の中国のコーヒー産業規模は3133億元（6兆2660億円）に達し、前年比成長率は18．1％に達し、1人当たりの年間飲用カップ数は22．24カップに上昇しました。現在、商業コーヒーに使用されているコーヒー豆の多くは南米と東南アジアです。特にブラジルは、全体的な生産量が多く、産業化の程度が高く、コストの優位性を備えています。

また、上海税関の統計によると、2025年1〜4月、上海の通関地経由のコーヒー輸入総額は前年同期比15．5％増の26億7000万元（約554億円）でした。うち、アフリカから輸入されたコーヒー生豆は前年同期比129．5％増の5億8300万元（約121億円）でした。（提供/CRI）