拡大
中国国家発展改革委員会はこのほど、2025年の第3次「二重」建設プロジェクト予算として3000億元超を計上した。
中国国家発展改革委員会はこのほど、2025年の第3次「二重」建設プロジェクト予算として3000億元(約6兆1500億円)超を計上した。これにより、今年度の8000億元(約16兆4000億円)規模に及ぶ「二重」建設プロジェクトがすべて通達された。
「二重」とは、「国家の重大戦略の実施」と「重点分野における安全能力の構築」という二つの「重」を指す。今年の「二重」建設には総額8000億元の予算が計上され、重点分野と重要段階に関わる1459件のプロジェクトが支援対象となっている。建設プロジェクトリストの通達完了は、当面の成長を安定させる「バラスト」となり、それ以上に将来の質の高い発展に向けた「先手」となる。
長江流域の主要交通ハブから西部陸海新ルート、重大な水利事業から都市の地下配管網の改修に至るまで、関連プロジェクトは、国家交通網の整備、地域の相互接続性の強化、水資源の活用による洪水防止能力の向上、都市インフラの強靭性の向上に資する。インフラ投資を拡大し、ハード面の保障を強化することで、国家発展の骨組みをしっかりと築くものだ。
人々にとって最も重要なのは食糧だ。高水準の農地整備によって、中国産の食糧で中国人の胃袋を満たせるようにする。教育は家庭の希望だ。普通高校の整備や高等教育の質の向上により、子供たちが「学べる」だけでなく、「良い教育を受けられる」ようにする。病院・病棟の改修によって受診環境を改善し、人々により良い医療アクセスを提供する。農業転移人口(農業を辞めて都市部に出た人々)を都市部の市民にし、身分と職業を移行する中で、より良い社会サービスと公共保障を提供する。「人への投資」は、人々のための発展を生き生きと体現し、人の全面的な発展を促進し、人の現代化を実現するものだ。
長江流域の生態環境の修復や「三北(西北・華北・東北)」プロジェクトなどは、生態文明建設の推進という中国の揺るぎない決意をはっきりと示している。大河川の生態環境整備、粘り強い砂漠化対策により、不断に生態環境を改善し、人と自然の調和ある共生を促進する。現在の取り組みが、将来にわたって恩恵をもたらすものとなる。
長江流域の鉄道投融資モデルを最適化し、交通インフラ整備の資金調達ルートを拡大する。都市の地下配管網の運用・保守管理体制を確立し、都市ガバナンスの水準を高める。国家物流ハブの計画・配置を整え、効率的な物流ネットワークを構築する。人材育成と経済・社会発展の適合メカニズムを整備し、各プロジェクトの建設を人材・頭脳面から支える。こうした「ソフト」面の整備は、管理改革の直面する制度的な障害の打破を後押しし、「ハード」面の投資がより大きな社会的総合効果を発揮できるようにし、「ソフト」と「ハード」の両面から、各分野の改革とイノベーションの原動力の活性化を加速させる。
短期的には、「二重」プロジェクトへの投資は有効需要を直接拡大し、川上・川下産業の発展につながり、雇用を創出し、経済成長を牽引する。長期的には、こうしたプロジェクトは戦略的・先見的・全局的な分野に焦点を当てており、産業構造や都市・農村・地域構造の最適化を先導するという投資の働きを強化し、経済発展の質・効率・推進力の変革を推進し、自らの質の高い発展の確実性によって、外的な試練による「不確実性」に対処することを可能にする。
今年の「二重」建設プロジェクトリストは通達が完了した。次に重要となるのが、その実行だ。各地はプロジェクト推進のための制度を整備し、資金の合理的な使用を監督し、建設の質を厳しく管理することで、中国式現代化を力強く支える必要がある。(提供/人民網日本語版・編集/NA)
Record China
2025/7/15
Record China
2025/7/15
Record Korea
2025/7/15
Record China
2025/7/15
Record China
2025/7/14
Record China
2025/7/14