2025年7月14日、韓国・釜山（プサン）日報によると、尹錫悦（ユン・ソンニョル）前大統領の支持者らが、尹氏が収容されているソウル拘置所の独房にエアコンを設置してほしいと要請したことについて、元法務部教生本部長のキム・ハクソン氏が否定的な考えを示した。

キム氏は同日に出演したラジオ番組の中で、「尹前大統領の独房だけに設置するのは特恵であり、別の問題の素地となる」「エアコンを設置するなら全国全ての刑務所に設置しなければならない」と述べた。

また、「冬は暖房が入るが、夏は扇風機の使用に制限している理由は何か」との質問を受け、数年前から夏の暑さが厳しくなっているためエアコン設置を検討したことはあると明かしつつ、「エアコンなしで生活している何の罪も犯していない人は大勢いるが、罪を犯して収容されている人にエアコンが必要なのか」という国民感情に配慮したと説明した。20年前は予算の問題が大きかったが、今は国民感情がエアコン設置の障害となっているという。

ただ、収容者が暑さのため悪化した持病により死亡するケースも時折あることから、「収容施設内のエアコン設置を前向きに検討する必要はあると考えている」とも話したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「国民の血税で扇風機を使い、3食取っているだけでももったいないなと思うのに、エアコンだと？」「あきれた要請にいちいち反応せず、黙殺していればいい。何がエアコンだ」「そのうち酒の差し入れを要求してきそう。まるで避暑に行ったようだな」「ホテルじゃないんだぞ」「支持者は考えることがまともじゃないな（笑）」「サムスン会長もエアコンのない独房で3年以上過ごした。国家に害悪しか及ぼしていない尹錫悦にそこまでしてやる必要はないだろう」など、エアコン設置に反対する声が殺到している。（翻訳・編集/麻江）