本格的な夏を迎え、「ペット経済」の爆発的な発展の恩恵を受けた「ペットと一緒に旅行・行楽」が今、中国の旅行の新成長ポイントとなっている。ペットを連れてキャンプ・パーティー、ドライブ旅行、水遊びなどが今、中国のペットを飼っている人々の心をわしづかみにし、商機を見出した多くの事業者がペットと一緒に泊まれるホテル、ペットと一緒に行ける特別観光ルートといったカスタマイズサービスを打ち出し、「ワンストップ式」のペットと一緒にできる旅行体験が人気を集めている。

広西チワン族自治区の「狗狗去哪児」ペット倶楽部の責任者・楊耀華（ヤン・ヤオホア）さんは、「ペットと一緒に乗れる飛行機や高速列車といった移動手段を前面に押し出し、ペットと一緒に行ける観光ルートを打ち出している。『ペットと一緒に旅行』を利用しているのはほとんどが『シルバー族』だ。最近企画したペットと一緒に広西チワン族自治区から飛行機で青海省に向かう団体旅行は、航空会社などと提携することで、ペットと一緒に機内に搭乗することができた。そのため、飼い主のペットと別々になることに対する心配を解消することができ、ペットに優しい旅行スタイルとなった」と説明した。

「2025年中国ペット業界白書（消費報告）」によると、2024年に都市部のイヌ・ネコ関連の消費は3002億元（約6兆1541億円）に達し、「ペットと一緒に旅行」が新たな注目ポイントとなっている。そして、「ペットに優しい」場所が次々と登場している。

ペットと一緒に旅行するようになって7年という同自治区南寧市の林思彤（リン・スートン）さんは、「ペットにかかる費用は年間数万元で、ペットと一緒に旅行に行くというのは情緒的価値が高い。特別な経験になり、ペットを飼っている人にとってはとても記念になる」と話す。そしてこれこそが、「ペットと一緒に旅行」が爆発的人気となっている主な理由で、それによりペットが社会により溶け込みやすくなっている。また、ペットを飼っている人の間では、「新しい友達もたくさんできる」と好評となっている。（提供/人民網日本語版・編集/KN）