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中国では食用のセミの幼虫の人気が高まり続けている。
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中国では近年、食用のセミの幼虫の人気が高まり続けている。山東省青島市に住む男性・李さんによると、水産市場と農産物マーケットではセミの幼虫が500グラム当たり100元(約2000円)で販売されている。さらに、ここ数日は180元(約3600円)まで高騰し、1匹単位で販売する事業者も登場。価格は1匹2元(約40円)という。今やセミの幼虫は「高級食材」となっているものの、飛ぶように売れている。
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セミの幼虫を含めた昆虫は本当に食べても大丈夫なのだろうか?実際のところ、世界の権威ある機関は以前から肯定的な見方を示してきた。
例えば、2013年にはすでに国際連合食糧農業機関(FAO)が「食品及び飼料における昆虫類の役割に注目した報告書」を発表し、昆虫を普段の食事に取り入れることを推奨していた。欧州委員会も2017年と2021年に、水産養殖、家禽、豚の飼料に昆虫由来の動物性たん白質を使用することを認可する規則を可決した。
では、セミの幼虫はおいしいのだろうか?セミの幼虫を食べたことがあるという人によると、油で揚げたてのセミの幼虫は香ばしい香りがし、口に入れると、外側はサクッとしていて、軽くかむと、中はやわらかくも、弾力のある食感で、お酒のつまみにぴったりなのだという。
山東省などの地域の肉の串刺しや魚介類を食べることができるレストランなどでは、セミの幼虫がほとんどの食通が注文する人気メニューとなっている。また、斬新なセミの幼虫の食べ方もどんどん登場しており、セミの幼虫を使ったケーキやパンといったオリジナル商品を販売するパン屋も登場。チャレンジする若者も少なくないという。
華南農業大学植物保護学院・昆虫学学科の陸永躍(ルー・ヨンユエ)教授は、「セミの幼虫の素揚げは良質のタンパク質が豊富で、脂肪の少ない昆虫食。栄養価値が高い。含まれている希少タンパク質とキチンは一定の栄養補給効果がある。栄養の点でのメリットが人気の主な原因の一つ」と説明する。
また、「夕方にセミの幼虫を探すというのが夏の風物詩となっている。市民のナイトライフが充実するほか、家族と近所の人と会話する機会にもなる。社会実践と自然体験という側面もあるというのが、セミの幼虫が人気になっている別の理由となっている」と分析する。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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