なぜ香港人は倒れたお年寄りを助けられるのか?中国ネット「香港は文明社会」「助けたいと思うけど…」

Record China    2025年7月13日(日) 20時30分

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中国のSNS・小紅書に10日、「なぜ香港人は倒れたお年寄りを安心して助け起こすことができるのか?」との投稿があり、反響を呼んだ。

中国のSNS・小紅書に10日、「なぜ香港人は倒れたお年寄りを安心して助け起こすことができるのか?」との投稿があり、反響を呼んだ。

中国では以前から、倒れた人を助け起こした人が加害者扱いされ、慰謝料や治療費を請求されるケースが相次いでいる。中には、倒れた本人が「自分で転んだ」と説明しているにもかかわらず、家族が「倒されたに違いない」と善意で助け起こしてくれた人に罪をなすり付ける事例もあった。ドライブレコーダーや監視カメラの普及によりこうした行為は少なくなっているとはいえ、まだ完全にはなくなっていない。そのため、中国では人が倒れても安易に助け起こすことができなくなっている。

そうした中、投稿者の女性は「香港の街中である光景を見て、本当に心が温まった。お年寄りが突然倒れたが、それを見た通行人たちは一切ためらわずにすぐに駆け付けた。ある人はお年寄りの状態を確認し、またある人はすぐに救急車を呼んだ。電話を切ってほどなくして救急車が到着した。そのスピードはまるで香港ドラマのようだった。救助隊員は丁寧かつ迅速にお年寄りに処置を施した。その効率は本当に素晴らしいものだった」と称賛した。

そして、「このことについて香港の友人と話したところ、なぜ香港人が倒れたお年寄りを助け起こすことができるのかを真に理解した」とし、「香港では法律が整備されている。『当たり屋罪』はないが『詐欺罪』は最高で懲役14年。裁判所が弱者に肩入れしすぎることもない。防犯カメラや通行人が『証拠』となってくれる。もし(お年寄りの)家族が偽証すれば同じように処罰を受ける」などと説明。「この安心感が見知らぬ人同士の善意を確かなものにしている」とし、「もしこうした保障があったとしたら、あなたは倒れたお年寄りを助け起こしますか?」と問い掛けた。

これに、中国のネットユーザーからは「香港は文明社会だな」「中国本土とは違う…」「香港は法律がきちんと整備されてるから」「(香港では)法の執行が平等だからさ(中国は違う)」「助ける方がリスクを負わないのであれば、そりゃみんな助けるさ」「中国本土でもみんな助けたいとは思うけど、自分のせいにされるのを恐れてるんだ」「実は、中国を除いてどの国にも『当たり屋』なんておかしな文化は存在しない」「香港は世界と同じ。中国だけがおかしい」「香港やマカオでは『当たり屋』行為はない。中国本土だけ。悪いことをして汚い金を稼ぐくらいなら、努力して自分で稼げよと思う」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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