「尼山フォーラム」〜孔子のふるさと・曲阜の旅<1>高速鉄道で北京から曲阜へ

CRI online    2025年7月11日(金) 9時50分

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「第11回尼山世界文明フォーラム」の取材のため、中国山東省・曲阜のプレスツアーに参加しました。

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2025年7月9日から開催される「第11回尼山世界文明フォーラム」の取材のため、中国山東省・曲阜のプレスツアーに参加しました。

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孔子の故郷として知られる曲阜は、歴史を今に受け継ぐ文化の街。世界遺産の「三孔」(孔廟・孔府・孔林)はもちろん、2019年にオープンした孔子博物館など、新しい施設も次々に開設され、国内外から年間1000万人以上の観光客を集めています。

北京から曲阜までは高速鉄道で2時間〜2時間半ほど。7時台の高速鉄道は5本、8時台にも4本と本数も多く、金額も二等席(普通席)で5000円~6000円程度と手軽なので、中国の高速鉄道体験にもおすすめの旅行先です。

駅に着くと、まず目に入るのが孔子の有名な一句「有朋自遠方来、不亦楽乎(友あり遠方より来る また楽しからずや)」。孔子を巡る旅の始まりです。


さて、ここで孔子について簡単におさらいしておきましょう。

孔子(こうし/紀元前551~479年)は、中国・春秋時代の思想家で、「仁・義・礼・智・信」を説き、乱れた社会に道徳と秩序を取り戻そうとした人物です。彼の弟子たちがまとめた『論語』は、後に儒教として体系化され、中国歴代王朝の政治や教育に大きな影響を与えました。

実は、日本への影響も絶大なものがあります。聖徳太子が604年に制定した「憲法十七条」にある「和を以て貴しと為す」は、『論語』の精神を反映したものであり、現在の1万円札の顔である渋沢栄一も著書『論語と算盤』で「道徳(論語)と経済(算盤)は両立すべき」と説いています。「温故知新」「有言実行」「四十にして惑わず」なども、『論語』に由来する言葉と知れば、孔子と日本の深い関係もよくわかるのではないでしょうか。


さて、私たちが曲阜で最初に訪れたのは、72メートルの孔子像が待つ「尼山聖境」です。世界の儒学の中心とされる尼山での体験は、中国の力を感じさせる驚きと学びの連続でした。次回レポートします。(提供/CRI

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