もし灰原哀が黒ずくめの組織と無関係なら、コナンの中の位置づけは歩美と同じなのか?―中国メディア

Record China    2025年7月12日(土) 16時0分

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5日、中国のポータルサイト・捜狐に、もし「名探偵コナン」の灰原哀が黒ずくめの組織と無関係なら、江戸川コナンの中での位置づけは吉田歩美と同じなのかを考察した記事が掲載された。写真は名探偵コナン。

2025年7月5日、中国のポータルサイト・捜狐に、もし「名探偵コナン」の灰原哀(はいばらあい)が黒ずくめの組織と無関係なら、江戸川(えどがわ)コナンの中での位置づけは吉田歩美(よしだあゆみ)と同じなのかを考察した記事が掲載された。

記事はまず、「帝丹小学校1年B組の灰原哀と吉田歩美はまったく異なるタイプの存在である。灰原は常に距離感を保ち、目の奥には語られていない過去が見え隠れしている。一方、歩美はまるで小さな太陽のように明るく元気で、江戸川コナンへの好意を隠そうとしない。この違いは、灰原がかつて黒ずくめの組織に属していた過去に起因している。では、もし彼女と組織とのつながりを取り除いたとしたら、コナンの中の彼女の立ち位置は歩美と同じになったのだろうか?」と問いかけた。

次に、「灰原の登場には最初から悲劇的な背景があった。両親は組織の実験によって亡くなり、姉の明美(あけみ)も組織に殺され、自身はAPTX4869の開発を強いられ、最終的には組織を裏切って毒薬を飲んで子どもの姿になった。この『運命に喉元を絞められた』かのような背景が、彼女とコナンを特別な関係に結びつけたのである。2人とも組織の被害者であり、元の姿に戻らねばならないという共通の使命を持っている。この共命的な関係性によってコナンが彼女に向ける意識は、ただの仲間以上のものとなった」と論じた。

一方で、「歩美の世界ははるかに単純である。彼女のコナンへの好意は、冒険の途中で手を握ることや『コナンくんって本当すごい!』という素直な憧れに現れている。このような純粋な感情は確かに尊いものだが、コナンとの間に深い運命的なつながりは存在しない。もし灰原に組織との因縁がなければ、彼女とコナンのつながりも少年探偵団での日常的な事件に限定され、高い知性を持った『より賢い歩美』にとどまっていた可能性が高い。コナンの心のもっとも奥深い部分にまで触れることは難しかったはずだ」と考察した。

続けて、「灰原の魅力の大きなは、その『矛盾性』にある。冷静に事件を分析する一方で、子猫を見るとやわらかな表情を見せる。コナンを『スケベ』とからかうが、その裏では彼のために解毒薬を調合している。この『距離感』と『優しさ』の入り混じった態度こそ、彼女が長年組織の中で生き延びる中で身につけた『心の防御』なのである。コナンが彼女に特別な関心を寄せるのは、まさにその防御の裏にある弱さを見抜いているからだ。コナンは、彼女が悪夢にうなされれば傍に寄り添い、正体がバレそうになれば必ず守ろうとする。こうした深い理解は、歩美の一途な好意とは異なるものである」と説明した。

その上で、「もし灰原に組織での経験がなければ、彼女の性格は少年探偵団になじんだ後の明るい一面に近くなっていたかもしれない。時には辛口でも、全体としてはもっと快活だっただろう。その変化はもちろん魅力的ではあるが、コナンとの間にある独特の緊張感や緊密な関係性を弱めてしまう。結局のところ、コナンが歩美を守るのは仲間としての情だが、灰原を守るのには、同じ苦しみを抱える者としての共感と『彼女を救わなければならない』という使命感が込められているのだ」とした。

また、「物語の構造から見ても、灰原は主軸となる人物である。彼女の存在によって、コナンの戦いは単なる『事件の解決』から『組織との対決』へとスケールアップしていく。一方、歩美の役割は主に『日常の冒険』というサブストーリーの中にあり、コナンの『少年探偵団のリーダー』としての一面を引き立てる存在にとどまっている。もし灰原に組織との関係がなければ、物語上の重要性は大きく低下し、せいぜい世良真純(せらますみ)のような『推理仲間』に落ち着いたことだろう。それではコナンが命を懸けて守る理由も生まれない。結果として、彼女がコナンの心に占める位置は、歩美と同等にはなり得なかったのである」と述べた。

そして、「読者の感情移入という観点から言えば、灰原の『不完全さ』こそが、彼女をより現実味のある存在にしている。彼女には暗い過去があり、迷いや弱さも見せる。こうした複雑な側面があるからこそ、コナンとのカップリング支持層の間で彼女は想像をかき立てる存在になっている。一方、歩美は『理想的な幼なじみ像』の具現化であり、彼女の好意は童話のように純粋である。一人は闇を背負いながらも光を目指す『生存者』、もう一人は生まれながらに光の中にいる『無邪気な子ども』である。その違いが、コナンの彼女に向ける眼差しを特別なものにしているのだ。コナンが救おうとしているのはただの仲間ではなく、地獄のような過去から這い上がりながら、それでもなお光を信じる、自分自身のもう一つの姿なのである」と言及した。(翻訳・編集/岩田)

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