中国経済の深刻な低迷、五つ星ホテルも露店出す苦肉の策―香港メディア

Record China    2025年7月12日(土) 22時0分

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10日、香港メディア・香港01は、中国の5つ星ホテルが存続の危機に面しており、露店を出すなどの苦肉の策に出ていることを報じた。

2025年7月10日、香港メディア・香港01は、中国の5つ星ホテルが存続の危機に面しており、露店を出すなどの苦肉の策に出ていることを報じた。

記事は、河南省鄭州市にある5つ星ホテルが、入り口で露店を出して料理を販売している様子がこのほど報じられたと紹介。白いコック帽とコック服に身を包んだシェフが露店で働くという一見滑稽に思える光景は決して単なるパフォーマンスではなく、経営難に直面しているホテルが打ち出した挽回策なのだと伝えた。

また、同市内ではホテル内で残った料理を「ブラインドボックス」形式で安価に販売したり、手頃な値段の朝食を提供したりなど、「高級感」のイメージをかなぐり捨てるようなサービスを展開する高級ホテルが増えていることに言及。露店を出すホテルの支配人による「メンツはお金にならない」というコメントからは切羽詰まった様子がうかがえることを伝えている。

その上で、5つ星ホテルがなりふり構わぬ食品販売手段に出ている背景として、中国経済の全体の深刻な消費低迷があると指摘。特に、新型コロナウイルス感染症のパンデミック後も不動産市場の低迷や米中関係の緊張が続き、国民の消費意欲は低下しているとした。また、今年5月に政府が公務員の宴席における節約を徹底する「禁酒令」を強化したことも、高価格帯の個室利用が主要な収益源だったホテルなどの高級飲食業界に大きな打撃を与えていると解説した。

記事は、鄭州市の「ホテル露店」の事例について、単にホテル業界だけの問題ではなく、中国経済全体の消費環境の脆弱(ぜいじゃく)さ、そして政府の一つの政策がいかに広範囲にわたり業界全体を揺るがすかを浮き彫りにしていると指摘し、多くの企業が新たな生き残りの道を模索する中で知恵と決断力が問われていると評した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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